美香は“忍耐” 藍・上原は39位へ後退
南半球の強い日差しが照りつけた米国女子ツアー「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」3日目。決勝ラウンドに進出した3人の日本勢は、そろってスコアを伸ばせなかった。宮里美香が通算2オーバーの21位タイ、上原彩子と宮里藍は通算6オーバーの39位タイで3日目を終えた。
3人の中で最もスコアが良かったのは「74」(パー73)で回った宮里美香。1番、4番と序盤でボギーを叩いたが、その後はパーを重ねて17番(パー5)で虎の子のバーディ奪取。「(17番の3打目はボギーにした)昨日とほとんど同じライだったけど、リベンジできた」と、笑って手応えを口にした。
だが、最終日の戦い方も変わらない。「伸ばしたい気持ちはあるけど、パーを積み重ねて、チャンスがくるまでずっと我慢してひっそりしています」と“忍耐”で上位を目指す。
美香と同組で回った上原は、この日は1つのバーディも奪えず5ボギーの「78」。「パットのタッチが全然合わせられなかった」と、日に日に硬さと速さを増していくグリーンへの対応に苦しんだ。「スピードとラインをしっかりイメージしないと厳しいけど、そこがなかなかしっくり来ていない。とりあえずあと1日、次につながるように終わりたい」と前を向いた。
通算2オーバーから出た宮里藍は、序盤は好調にすべり出した。3番では「あの状況では100点満点」と、フェアウェイからの2打目を、番手を上げたハーフショットでピン上3mにつけてバーディ奪取。しかし、その後はやはりグリーン攻略に苦しんだ。
「後半になってグリーンが乾燥してきて、自分がしっかりヒットできている分、タッチを合わせるのが難しかった。その繰り返しでやっていたので、ちょっとラインの読みが雑になったり…。今日はずっとやることが裏目に出ていた」と、コースにアジャストできなかったことを悔しがった。
「明日は今日より暑いと聞いているので、ますますグリーンが乾いてくる。気温の変化とゴルフ場の変化に臨機応変に対応したい」と締めくくった。(オーストラリア・メルボルン/今岡涼太)