2014年 ウェグマンズLPGA選手権

ライン読まずに… 宮里藍はパットで新たな試み

2014/08/16 09:34
予選落ちの中でも、今後につながる手応えをつかんで大会を終えた宮里

海外女子メジャー「ウェグマンズLPGA選手権」2日目を85位からスタートした宮里藍は、2バーディ、5ボギーの「75」(パー72)と3つ落とし、カットラインに3ストローク届かない通算5オーバー106位で予選落ちに終わった。

「ショットもパットも悪くない」。しかし、どうしても結果がついてこない。この2日間のスタッツを見れば、フェアウェイを外したのはわずか3回、パーオン率も7割に迫り、距離の長さに歯が立たなかった印象は少ない。目に付くのは、連日の33パットという数字だ。「入ったと思ったパットがカップ際で外れることが、数え切れないぐらいあった。そういう1週間だったんだと思う」と、口惜しさを言葉にした。

以前から1筋違いでカップを逸れ続けているパットへのカンフル剤として、宮里はこの日、ラウンド中に1つの試みを行った。「ロングパットのルーティンを変えてみた。ラインは読まずに傾斜だけ見て、直感とイメージで打つ感じです」。

宮里といえば、数十センチの距離でも時間をかけて、入念にラインを読むイメージが強い。ツアーにおいて、直感だけでパットを打つのはもちろん「初めて」だ。

宮里が言うには、主にグリーンの感触を試す練習ラウンドでは、前々から「適当に打ったときの方が必ず入る」傾向にあったという。キャディから「ラインを読まない方がいいんじゃない?」と言われたことも後押し。今のところは、ラインよりも距離感が大事になるロングパット限定、ということだ。

「自分としては、今までで一番ロングパットの距離感が良かった気がする」と、初めての試みに好感触。予選落ちには終わったが「やることに意味があった。今後、すごく良い方向に作用する気がするし、今日の収穫は多かった」と、前向きな言葉で2日間の苦闘を締めくくった。(ニューヨーク州ピッツフォード/塚田達也)

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