1勝3敗 チーム日本は最終日のシングルス戦で首位守れず
米国メリーランド州にあるケイブスバレーGCで行われた国別対抗戦「インターナショナルクラウン」の最終日、予選ラウンドを首位で終えた日本はシングルス戦4試合に挑んだが、宮里美香の勝利による2ポイント獲得のみに留まって、通算10ポイント。計15ポイントを獲得したスペインに逆転を許して、3位タイで4日間の戦いを終えた。
宮里藍が「かなりチームで話し込んで決めた」というこの日のプレーの順番。「マイペースさがあって、アウェー感の中でもプレーできる」と韓国と対戦する1番手に横峯さくらが選ばれると、「飛距離のアドバンテージを生かして欲しい」とスウェーデン戦には比嘉真美子。「盛り上がるチームだし、その環境に慣れている」と藍自らが4番手となるスペイン戦を選択し、美香が3番手でタイと当たった。
リュー・ソヨンと対戦した横峯は、16番で1ダウン。続く17番(パー3)ではリューがティショットをグリーン右手前の池に打ち込んだが、横峯も「同じミスをしてしまった」と大きくグリーン左に外してしまうミス。相手がドロップ後の3打目をピン下2.5メートルにつけてナイスボギーとしたのに対し、横峯はアプローチを寄せきれずこちらは痛いボギー。オールスクエアにするチャンスを生かせず、最終18番も引き分けて1ダウンのまま敗れた。
比嘉の相手は、アンナ・ノードクイスト。オールスクエアで折り返したが、10番でボギーを叩いて1ダウンとなると、11番、12番とノードクイストに立て続けにバーディを奪われて3ダウン。13番(パー3)で5メートルのバーディパットを沈めて一矢報いたが、ドーミーホールとなった16番をパーで分けて3&2で決着した。それでも、チーム最年少の19歳は「ものすごくプレッシャーの掛かる4日間だったけど、全力で戦った。自分を誇れると思う」と胸を張った。
チーム唯一の勝利は、宮里美香がもたらした。O.サタヤと対戦した美香は、序盤の4番、5番で連続バーディを奪って2アップとペースを握る。「今日が一番良いゴルフが出来た」と、そのまま最後までリードを守りきって、最後は3&1で勝利。「今年、思うような成績が残せていない中で、今週は安定したゴルフができた。今後に繋がると思う」と笑顔で振り返った。
最終マッチでアサハラ・ムニョスと対戦した宮里藍は、終盤までどちらも1アップ以上の差をつけられない拮抗した勝負を展開。だが、「(ラウンド中に)優勝が無くなって、気持ちの持って行き方が難しかった。昨日まで張り詰めていたものが緩んでしまった」と、17番で2ダウンとなって力尽きた。
4日間、チームをキャプテン役として牽引した藍は「勝てたと思うし、びっくりするくらい悔しい」と今週の戦いを述懐。「メンバーも良かったし、昨日までの流れもあった。でも、そこがチーム戦の難しいところ。これが良いモチベーションになってくれると思う」と、今シーズンの残り試合での雪辱を誓った。(メリーランド州オーウィングスミルズ/今岡涼太)