ヤニ・ツェン復活か?台湾が第1シード米国に2勝
2014/07/25 09:33
8カ国の代表が世界一の座を懸けて争う「インターナショナルクラウン」の初日、第8シードの台湾が、第1シードのアメリカを相手にフォアボール・マッチプレーで2勝を挙げる番狂わせを演出した。
いち早く勝利を決めたのは、キャンディー・クンとテレサー・ルー組。ポーラ・クリーマー、クリスティ・カー組を相手に4&3と早々に2ポイントを獲得。そしてもう1試合は元世界ランク1位のヤニ・ツェンとフェービー・ヤオ組に現世界ランク1位のステーシー・ルイスとレクシー・トンプソンが激突した。
終始、押し気味に試合を進めていた台湾組だったが、16番で追いつかれてオールスクエアで迎えた最終18番。残り186ヤードを5Iでピンそば4メートルにつけたヤニが、このバーディパットを沈めて1アップで劇的な勝利を掴んだ。
「あのパットを決めたとき、手が震えていた。最後に手が震えたのは、ロイヤルバークデールで勝ったとき(2010年)だから、ずいぶん長い時間が経っている」と、ヤニは感慨深げに振り返った。
「昔のヤニが戻ってきたように感じた。国のため、チームメイトのために戦うのは、自分自身のために戦うよりもモチベーションが高くなる。この試合が、残りの人生のターニングポイントになってくれればいいと思う」。
この日は、かつて見慣れた、はにかんだ笑顔をまとって18ホールをプレー。かつて世界トップに君臨した眠れるヤニが、ようやく目を覚ましたようだ。(メリーランド州オーウィングスミルズ/今岡涼太)