2014年 全英リコー女子オープン

行きたい気持ちを抑えつつ 森田理香子は「68」で急浮上!

2014/07/13 03:03
今週初めてのアンダーパー。20位タイに浮上した森田理香子は笑顔を見せた(「Pentax K-3」にて撮影)

決勝ラウンドに入った海外メジャー「全英リコー女子オープン」3日目、7時20分スタートの第4組で出た森田理香子は、5バーディ1ボギーの「68」。4つスコアを伸ばして通算2オーバーとし、前日の60位タイから20位タイへとリーダーボードを駆け上がった。

暖かく風もない、全英らしからぬ天候はこの日も続いた。現地風に言えば「ゴージャス」で爽やかな朝。森田は予選ラウンド難易度1位の1番パー4を、初日に続いてバーディ発進。続く2番も176ヤードの第2打をピン手前1.5メートルにつけてバーディとすると、4番(パー3)でも3メートルをカップに沈めた。

「行きたい、行きたいっていう気持ちを抑えています(苦笑)」と、この日もティショットは距離が残っても確実にフェアウェイに刻む戦略。11番で3パットのボギーを叩いた以外は、危なげなくパーを積み重ねていった。

この日、2度目にドライバーを握ったのは15番(パー5)。ティから260ヤード付近にある右サイドのクロスバンカー左端を狙い、低く軽いドローの掛かった球をフェアウェイセンターに置くと、残り208ヤードは5Wで2オン成功。2パットのバーディとした。

17番(パー5)でもドライバー、5Wとつないでピン上2メートルのイーグルチャンスを演出。「ちょっとフックかなと思って右端を狙ったけど、そのまま右に抜けてしまった」とこのパットは外したが、楽々この日5個目のバーディを記録した。

下が硬いリンクスでは、球を止める技術が求められる。もともとドローヒッターの森田は、止まりにくいドロー回転が掛からないようなフェースコントロールを意識しながらのラウンドを続けている。「それは全部(のショットで)やっています。全部良かったです」と手応えも上々だ。

今週初めてのアンダーパー、天候が大きく違ったとはいえ、昨年3日目の「86」を18打も上回る「68」。「明日も今日みたいなゴルフが出来れば、言うことないです」と、今週一番の笑顔がはじけた。(英国サウスポート/今岡涼太)

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