2014年 全英リコー女子オープン

兄・優作も応援に 藍、首位と5打差で最終日へ

2014/07/13 03:59
スタート前、パッティンググリーンで動きのチェックを行う宮里藍(「Pentax K-3」にて撮影)

イングランドにあるロイヤルバークデールで行われている海外メジャー「全英リコー女子オープン」の3日目、4バーディ2ボギー1ダブルボギーの「72」で回った宮里藍は、日本人最上位となる通算1オーバーの17位タイ。首位と5打差の好位置で残り18ホールの勝負に挑む。

3日間54ホールを終えて、ボギー(かそれより悪いスコア)を叩いたホールはわずかに6つで、これは朴セリと並んでフィールド最少。フェアウェイキープも74%で8位にランクされている。あとはパッティングが決まるかどうか。平均パット数50位という成績を見ればパットの不安が頭をよぎるが、状態は数字ほど悪くはない。

初日はきわどいパーパットやボギーパットを沈めて「良いパットが決まってくれた」。だが、2日目はパットの状態が良いことで逆に「“決めたい”が“決めなくちゃいけない”に変わってしまった。それを抑えるのに余分なエネルギーを使った」と、繊細な部分のコントロールに苦心した。

決勝ラウンドに入った3日目、17番(パー5)で下り2メートルのバーディパットがカップ寸前で止まったが、このメカニズムも宮里の中では明確だ。「(パッティングストロークの)動きが昨日より良く、力が抜けて打てていて、球が思ったより転がっていた。それで前半はオーバー目だったので、それを意識しすぎて後半タッチが弱くなったところがある」。

この日、会場には次週「全英オープン」に出場する兄・優作も観戦に訪れた。「海外で会えることは本当にもう無いかもしれないので、顔を見たときは嬉しかった」と喜んだ妹。一方の兄はショットがびた一文曲がらない」と妹のプレーに舌を巻いた。「全米オープン」での長兄・聖志に続いて得た心強い応援を、最終日の力に変えたい。(英国サウスポート/今岡涼太)

2014年 全英リコー女子オープン