2014年 全英リコー女子オープン

昨年のリベンジへ 森田理香子「覚悟して回りたい」

2014/07/10 04:04
昨年の苦い経験を生かせるか?2度目の全英リコーへ挑む森田理香子 (撮影:Shizuka Minami)(「Pentax K-3」にて撮影)

イングランドにあるロイヤルバークデールGCで行われる海外メジャー「全英リコー女子オープン」の開幕前日、森田理香子は今週初めて吹いた強風の中で、アウト9ホールを回って最終調整を行った。

海から湿った北西の風が吹き付けるのが、このコース本来の姿。昨日は3W、ユーティリティで攻めた430ヤードの1番パー4は、この日はドライバー、5Wでグリーン横まで運ぶなど、ひとたび風が吹けばコースの攻め方はがらりと変わる。ようやく見せたリンクスコースの本性を前に、森田は「良い練習ができた」と笑顔を見せた。

砲台状のグリーンは、わずかにショートすると手前の傾斜を転がり落ち、逆にグリーンにキャリーすると奥まで転がっていってしまう。風の読みと距離感がマッチしたときにはチャンスになるが、それ以外ではいかにパーを拾えるかがポイントとなる。「(外れるなら)手前が良いか、奥が良いか、しっかり調べてそこから寄せられるようにしたい」と、最後までコースの下調べに余念がなかった。

今週はホステスプロとして、連日パーティに引っ張りだこ。月曜日、火曜日と18ホールずつを回っていることもあり、開幕前日は「苦手」だというアウト9ホールのみでラウンドを切り上げて、その後はショット、アプローチ、パッティングの練習に費やした。「あとは体を休めて調整したい」と、ここまでの準備は万端だ。

昨年のセントアンドリュースで経験した強風は、今も心の中に刻まれている。「去年のことが頭にあるので、こんなに(風が)吹くんだっていうのはない。今日もまだ穏やかな方だと思うので、(もっと強い風を)覚悟して回りたい」と気を引き締めた森田。あの悔しさ(65位で4日間を終了)を糧に、再びリンクスとの戦いに挑む。(英国サウスポート/今岡涼太)

2014年 全英リコー女子オープン