有村智恵はメンタル面で宮里藍のノウハウを盗めるか
米国女子ツアーの今季メジャー初戦「クラフトナビスコ選手権」の指定練習日となる1日(火)、有村智恵は宮里藍と1番からの9ホールで練習ラウンドを共にした。ラウンド中には、有村が宮里のメンタルコーチを努めるピア・ニールソンとリン・マリオットに話しかけるシーンがたびたび見られた。
今大会までの2試合連続で予選落ちをしている有村は「今はいろんなことを試す時期だと思っています」と語っていたが、今週は高校の先輩であり、米ツアーでも抜群の存在感を光らせる先輩の宮里に相談。「だったら、一緒に練習ラウンドをして、そのときに2人に質問をすれば?」と勧められたという。
「お二人のゴルフに対する考え方やドリルは書籍で読んだりしています。その中で、今ひとつ意図を理解できなかった部分が気になったので、今日はいろいろと質問しました。実際に質問して、いかにシンプルにゴルフをするか、頭の中で切り替える大切さを感じました」と、この日納得したことをすぐに自分のものに取り入れるつもりだ。
昨年に続く4度目の出場となる今大会には「コースが好きですね。ティグラウンドに上がった時点で狙いどころとか悩むこともないし、グリーン上でもどっちに曲がるかなど不安になることがないので」。昨年は1打差で予選落ちを喫したが、コースを知っていることもあり、今年はより良い結果が得られそうなイメージはある。
「なにより、今は気負いがないので…。優勝争いとかそんな次元ではないので。ただ、メジャー大会ですし、試合前から諦めているわけではないです。今週は今週で自分なりに納得のできるゴルフをすることです。それで結果がついてくればという感じです」。宮里を蘇らせた“ビジョン54”も参考に、自然体でメジャー大会に挑む。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/本橋英治)