2014年 キア・クラシック

初勝利はお預け 上原彩子はグリーン上で悔い 36パットに散る

2014/03/31 10:52
首位に2打差からスタートした最終日だったが・・・上原はパットで苦しんだ(Donald Miralle/Getty Images)

米国女子ツアー「キア・クラシック」最終日を首位に2打差からスタートした上原彩子は、前半からスコアを崩し、1バーディ、4ボギー、1ダブルボギーの「77」。通算3アンダーの25位タイに沈み、米ツアー2年目での初優勝はならなかった。

今週の優勝争いは、オフから取り組むパッティングストロークの改造がようやく体に馴染んだことが大きかった。だが、最終日に崩れる要因となったのもまたパッティングだった。「スピード感をぜんぜん合わせられなかった」と36パットの乱調。掴みかけていた好感触は、最後の1日までもたず上原の手から消えていった。

8番(パー5)の3打目を池に打ち込んでダブルボギーとするなど、前半に2つ落とし、首位に5打差でハーフターン。追い上げを図りたいサンデーバックナインはしかし、グリーン上で大いに苦しんだ。

11番では1メートルのバーディチャンスを外し、14番は3パットボギー。16番ではグリーン手前のカラー25ヤードから“4パット”でボギーを重ねると、最終18番も8メートルのバーディトライから、後半を象徴するかのような3パットボギー。「後半に3パット2回、(カラーから)4パット1回。苦しかった」と肩を落とした。

優勝を手にしたのは、同組で上原と同スコアからスタートしたアンナ・ノルドクビスト。「アンナと回れて貴重な1日だったし、優勝するために自分の課題を再確認できた」という上原が改めてウィークポイントと認めるのは、やはりパッティング。「4日間を通して、グリーンを感じながら良いプレーをしないといけない」。今週の優勝争いで得た収穫と痛みを糧に、次週開催の海外メジャー今季初戦「クラフトナビスコ選手権」へと乗り込む。

2014年 キア・クラシック