2014年 HSBC女子チャンピオンズ

風に慣れているはずの沖縄3人組も・・・強風に警戒

2014/02/26 20:09
午後のプロアマ戦を終えて「疲れた・・・」。宮里美香はパンチショットで勝負!

明日27日(木)にシンガポールのセントーサGCで開幕する米国女子ツアー「HSBC女子チャンピオンズ」に、宮里藍宮里美香上原彩子が出場する。海に面したシーサイドコースは重たい海風が名物の1つだが、今週は例年以上の強風に見舞われており、風への免疫が強いはずの沖縄育ちの3人組も手をこまねいている。

この日、風が強まった午後1時から18ホールを回った美香は、「風に当たると疲れますね・・・」とラウンド後は疲労気味。「(拠点とする)フロリダもこんなに風が吹いていなかったし、久々でした」と苦笑した。

対策に挙げるのは、ボールを低く抑えるパンチショットだ。「パンチショットは勇気がいるし、風が吹かないことに越したことはないけれど、試してみたい気持ちもある」と、得意技で難コンディションを逆手にとりたいところ。「低く打ちやすいので、7Wの変わりに3UTを入れると思う」と、クラブセッティングにも対策を練って明日の初日に臨む。

グリーン上でも風の影響を口にする宮里藍。まずは早めの順応がポイントになりそう

午前7時30分から午前組を回った藍は、「順目で下りでも、強いアゲンストだと逆目以上の重さがあった」とグリーンへの影響も口に。「見た目とスピードにギャップがあるので、見た目に囚われないようにしたい」と、ティショットを含めたホール全体の風の読みをポイントに掲げた。

宮里も月曜日からの2ラウンドで「7Wを6Wに替えると思う」とクラブセッティングの変更を示唆。ボールが突き抜けやすいドッグレッグや、バンカーの効いたフェアウェイが狭いホールも多く、「風によってはティショットで3番ウッドを短く持ったり、6番ウッドを持つことも多くなりそう」と、イメージを巡らせていた。

開幕前日は練習場で調整した上原彩子。今大会初挑戦となる

この日はプロアマの控えとなり練習場で調整を終えた上原も「風もかなり吹いているし、けっこう難しいと思う」と空を見上げた。ティショットに関しては「刻むところもあるかもしれないけど、ドライバーで行くと思います」と、持ち前の精度で勝負。今日ほどではないが、やはり風がコースを吹き抜けた昨日は18ホールを回った時も「ほとんどドライバーだった」とプランに揺らぎはないようだ。

明日の初日は、藍が世界ランク1位の朴仁妃(韓国)とレクシー・トンプソン、美香がチェ・ナヨン(韓国)とダニエル・カン、上原がニコル・カストラル、ジユ・リン(中国)の組合せでスタートする。(シンガポール・セントーサ島/塚田達也)

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