2014年 HSBC女子チャンピオンズ

宮里藍 初挑戦のシーサイドコースを精力的にラウンド

2014/02/25 18:19
ティショットごとに落とし所をキャディと相談する宮里藍。海風も加わりシビアな精度が求められる

米国女子ツアー「HSBC女子チャンピオンズ」が27日(木)、シンガポールのセントーサGCで開幕する。宮里藍は昨年の「ホンダ LPGAタイランド」最終日に、タイからシンガポールへ移動するため空港へ向かう途中、交通事故により首を痛めて欠場。コースが昨年からセントーサGCに移ってからは、今年が初参戦となる。

宮里は昨日の月曜日にタイを発ち、同日午後1時30分にシンガポールに到着。そのままコースに移動し、「まだ回ったことがないので」と、同4時ごろからイン9ホールのラウンドを敢行した。この日はアウト9ホールを回り、ティグラウンドからグリーン周りまで入念にチェック。全18ホールとの対面を終えた。

シンガポールの中心街から南西に約10キロのセントーサ島に位置し、海に面したシーサイドコース。半数の9ホールにウォーターハザードが絡み、強い海風も吹き抜ける上にフェアウェイが狭く、点在するバンカーも効いている。宮里もホールごとに、キャディとティショットの落とし所を確認し合うシーンが多く見受けられた。

風により、ティショットでフェアウェイウッドを多様する対策も示唆する宮里藍

「前半と後半も含めて、ティショット、セカンドともに考えて行かないといけない。先週はグリーンが難しかったけれど、今週はティショットから逆算していくことが大事になる。海風も重く感じるし、ティショットどこに打っていくかが重要になると思う」。

海風の向き次第では、ティショットを刻む選択肢が多くなることを示唆。「その日によっては3番ウッドで打ったり、6番ウッドを入れていくと思う」と、7番ウッドを抜いて6番ウッドを入れる対策も練っている。

「先週は、ちょっと捕まっていなかった」と右に抜けることもあったショットの状態だが、この2日間で復調傾向。「下半身の動きが少し止まりがちだった。そのタイミングを、今日の最後の方で掴んだ感じ」と、今夜にはコーチの父・優さんに電話で最終的な確認をし、明日のプロアマ戦で仕上げに入る考えだ。(シンガポール・セントーサ島/塚田達也)

2014年 HSBC女子チャンピオンズ