2014年 ホンダ LPGAタイランド

宮里美香はクラブを一新 今季の目標はメジャー獲り!

2014/02/19 18:16
米国ツアー6年目を迎える宮里美香。今年は加藤大幸キャディがシーズンを通して帯同する

米国女子ツアー6年目のシーズンとなる宮里美香が、タイのサイアムCCで20日(木)に開幕する「ホンダ LPGAタイランド」でシーズンインを迎える。

シーズン初戦を迎えるにあたり、宮里のクラブセッティングは昨年から一新していた。「ウェッジとパター以外は全部変えました」という現状は、シーズンオフの間にクラブ調整にたっぷりと時間を費やせた証拠といえるだろう。昨年12月下旬から約2ヶ月半にわたるフロリダ合宿の間に、昨季から契約を交わすテーラーメイドのスタッフが合宿地を訪問。2週間ほどテストを重ね、妥協のない満足なニューセッティングに仕上がった。

最新クラブで気分ウキウキの一般ゴルファと違い、プロゴルファーにとってのギア変更は、1年を棒に振りかねないリスク要因だ。「昨季はクラブ契約をした年で楽しみたかったけど、なかなかしっくりこなかった」と、シーズン序盤にショットの精度に苦しんだ昨季の反省を今季は生かした。「今年はこれだけ調整してもらったし、安心感がある。もう言い訳ができない状況なので、やるしかないですね」。

正確に言うと、ウェッジのロフトにも微調整を施した。昨季からの課題としてきた、100ヤード前後の精度を高めるためだ。「これまで、52度とPWの間の距離にギャップがあった。コーチとも話をして、ロフトを変えることにした」。52度のロフトを51度に変えて、距離の開きがあったPWとの差を縮め、それに合わせて58度も57度へ調整。合宿ではウェッジを振り続け、苦手距離の克服に力を注いだ。

キャディは、昨年9月の「ザ・エビアン選手権」で初タッグを組んだ石川遼の元エースキャディ・加藤大幸さん。今年は1年を通じて帯同することとし、万全な準備を整えて新シーズンを迎える。

「目標はメジャーで勝つこと。2年前の全英(4位)、去年のエビアン(3日目まで単独首位)では優勝争いができたし、ものにしたい思いはある」。さらなる高みに向け、まずはオフの成果をスタートダッシュにつなげたい。(タイ・チョンブリ・塚田達也)

2014年 ホンダ LPGAタイランド