大失速の野村と上原は、最終日の体力不足を課題に
オーストラリアのザ・ビクトリアGCで開催された、米国女子ツアー「ISPSハンダオーストラリアン女子オープン」最終日。16位タイからスタートした野村敏京は2バーディ、8ボギーの「78」と大きく崩れ、通算1アンダーの39位タイに後退して終了。37位タイから出た上原彩子も「76」と4つ落とし、通算イーブンパーの45位タイと、ともに上位フィニッシュはならなかった。
最終日に入り、序盤から大きく失速した野村。前半2番の3パットから、5番まで4連続ボギー。6番のパーセーブを挟んで7番から再び3連続でスコアを落とし、前半だけで「43」と上位の背中ははるか遠くへと消えていった。
野村は朝から吹いた強い風による影響や、ショットは好調ながらも「キックが悪かった」と不運を口にしながらも、「アメリカは4日間の試合が多い。疲れが溜まって、前半に崩れてしまったと思う」と疲労の影響を認めた。次戦は、来月27日にカリフォルニア州で開催の「キア・クラシック」に出場予定。「やっぱり体力。次の試合までにしっかりトレーニングをしたい」と、約1ヶ月のオープンウィークを利用して浮き彫りになった課題克服に励む。
一方の上原も上空を舞うような風を読み切れず、「かなり苦労しました。風が読めなくて真逆の方に行ってしまったり・・・。これだけ風が吹いているのに、読めなかったのは致命的ですね」と苦笑い。この日はパットも不振で、3回の3パットを叩くなど噛み合わせの悪さも目立った。
そして上原も、決勝ラウンドに入って急降下した理由の1つに疲労の影響を挙げた。「昨日はちょっと疲れも感じていた。上で戦うためには常に100パーセントの状態が必要。来週のタイはすごく暑くなるので、そのあたりを考えながらタイムマネジメントをしていきたい」。上原は今夜タイに発ち、2年連続の出場となる次週開催の「ホンダLPGAタイランド」に挑む。(オーストラリア・ビクトリア州/塚田達也)