最終日36H決戦へ 宮里藍「何度も経験、準備はできる」
降雨によるコースコンディション不良により、正午過ぎに初日の中止が決定した「ザ・エビアン選手権」。定刻より2時間遅れの9時45分にトップ組がスタートしたが、グリーンに水が溜まりはじめた10時32分に中断。その後、雨は小康状態になったが、先週の土曜日から連日4ミリ近く降り続いた雨によるコースダメージは大きく、プレー継続不可能と判断された。
スタートしていた5組15名のスコアはキャンセルされ、翌金曜日に改めて第1ラウンド、土曜日に第2ラウンドを実施。予選カット後、日曜日に決勝ラウンド36ホールを行い、72ホールの完遂を目指す。
この日、いずれも午後組だった宮里藍、宮里美香、上田桃子、上原彩子の4名はスタートできず。その後、上田を除く3名はコースに現れ練習場で調整を行った。
■ 宮里藍
「雨はそれほど大降りではなかったけど、1番から4番が一番水が溜まりやすいと思うし、しょうがないと思う。朝のスタートではなかったので、ホテルでのんびり待っていました。遅いスタートだったのは、比較的ラッキーでしたね。とりあえず36ホール(決勝ラウンド)に残れるように、明日良いスタートを切りたい。コースが濡れているので距離が出しにくいと思うけど、しっかりゲームを組み立てられるように頑張りたいです。36ホールは何度も経験しているので、ある程度の準備はできると思います」
■ 宮里美香
「決断が早いな、と思いましたね。コースのコンディションがこんな感じではアンフェアになると思うし、的確な判断をしてくれたと思います。コースが軟らかいので、下半身の負担も大きくなると思う。日曜日は大変になりそうですね。今週は体力勝負。プレーはアグレッシブに行きたいけど、スタミナ切れにならないようにしたいです。(アプローチを2時間近く練習)昨日は50ヤード以内のアプローチ練習をしたので、今日は100ヤード以内を練習しました」
■ 上原彩子
「午後組だったので、ホテルで待機できて良かったです。この1週間は雨が多くて、練習ラウンドの時から下が軟らかかったし、今日の雨でさらに軟らかくなっていると思う。今年5回目のメジャーで、3試合で最終日に36ホールを回っているんです。そういう意味では、この前(全英リコー女子オープン)の反省を活かしたい。全英では、体力的なものもあると思うけど、集中力が足りなくてガッカリする上がりだった。今週はそういうことが内容に、日曜日の第1ラウンドの(第3ラウンド)の入り方が大事になる。最後まで息が続くようにしたいです」