2013年 全英リコー女子オープン

比嘉真美子「本当の勝負は決勝ラウンド」

2013/08/03 06:51
17番ティでは、後ろの組の佐伯三貴が見つめる前でティショット。

セントアンドリュースで自身初メジャーに挑戦している比嘉真美子の勢いが止まらない。ペアリングにも恵まれて、この2日、強い風に吹かれていない運もある。初日「70」、2日目「69」の通算5アンダーは、首位と5打差の8位タイ。この日はノーボギーでのラウンドに、「ノーボギーに関してはパーフェクト。素晴らしいラウンドだった」と自画自賛だ。

スコアの出やすいアウトで3バーディを奪った比嘉は、後半はピンチをしのいでパープレー。14番(パー5)では、ティショットを左に曲げてラフに入れたが、隣の5番のフェアウェイに2打目を出して、3打目でグリーン手前へ。きっちりとパーで切り抜ける。「もともとホールとホールが繋がっているから、打てるんだったらどこからでも打つ感じでやっっていた。焦りは無かったし、うまくリカバリー出来たと思います」。

一組後ろで回った佐伯三貴のプレーも、比嘉をもり立てた一因だ。「ものすごい(存在感を)感じました。見えるところは全部バーディチャンスで、入るところも見えたので。やばいなと思いました」。開幕前日には、佐伯の宿舎で食事を共にし、佐伯の父・行生さんからゴルフのいろはを教わった。

今年が国内ツアーフル参戦初年度の19歳だが、初メジャーでの予選通過にも「もっと行けたと思う。ちょっともったいない」と恐れはない。「本当の勝負は決勝ラウンド。ワンステップ上がって、本当の戦いを明日経験して、良い戦いというか、そういう位置に行きたいです」。話しているうちに、じわじわと、比嘉の内面の熱さが伝わってきた。(英国セントアンドリュース/今岡涼太)

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