15位タイの藍「正直悔しい」、失速の有村は「まだまだ全てが足りない」
米国女子メジャー第2戦「ウェグマンズLPGA選手権」の最終日は、初日の悪天候による中止の影響で、36ホールの決戦となった。予選ラウンドを終えて、有村智恵、宮里藍、宮里美香、上原彩子の4選手がこの決勝ラウンド進出を決め、過酷な36ホールに挑んだ。
通算イーブンパーの15位タイ、日本勢最上位でフィニッシュした宮里藍は、第3ラウンドで6ストローク伸ばす「66」をマークして、通算1アンダーの9位タイに大きく順位を上げた。「前半はミスの少ないラウンドが出来たので精神的にも体力的にもすごい余裕があった。前半を終えたあとはトップテンを目指した」と、残り18ホールに挑んだ。
しかし「終盤は下半身が動かなくなって来てショットのタイミングが合わない感じがあった」と、約10時間にも及ぶ長期戦での体力の消耗は避けることが出来ず、「正直悔しい。欲を言えばあと2つ伸ばしてトップテンに入りたかったです。この長い一日で、よくゲームを組み立てられたなと思いますし、その中で体力的にも計画的にうまく出来たという感触がある」と自身の成長を実感し、大きな自信へと繋げた。
■ 宮里美香 3バーディ、1ボギー、1ダブルボギー「72」、通算3オーバー、22位タイ
「最後のバックナインはきつかったですね。今週初めて晴れたので、暑さでちょっとやられました。3日間を振り返ると、初日の5オーバーが後々響いたと思います。それ以降のプレーは集中してラウンドが出来たと思う。ナイスカムバックでした。ショットもそんなに極端に悪い訳ではない。少しの調整だと思うし、あとはメンタル的な部分。もちろん優勝争いをすることが目標ですけど、しっかり上位争い出来るようにしたいです」
■ 有村智恵 1バーディ、3ボギー、1トリプルボギー「77」、通算5オーバー、33位タイ
「最後の18ホールでたくさん打ってしまったのは、悔いが残っています。一番スコアが出しやすいコースコンディションだったので、それは言い訳にはならないですし、まだまだすべてが足りなかったと思う。今週はたくさんの収穫と課題をもらえた気がします。次の全米女子オープンまでに、しっかり自分の中で、新たな課題をクリア出来るようにしていきたいです」
■ 上原彩子 2バーディ、3ボギー「73」、通算7オーバー、44位タイ
「結果的に残念だったという感じです。疲れは全然ないですけど、もう少し頑張りたかったなと・・・。最終日までプレーできたことは次に繋がるんじゃないかなと思います。もうちょっと頑張りたかった気持ちはありますが、今の実力が“7オーバー”なんだということはしっかり受け止めたいです。調子はいいのでそこは自信を持ちつつ、あとは星の数ほど課題が残ったので次に繋げて行きたいです」