2013年 クラフトナビスコ選手権

有村智恵「今年は気持ちが全然違う」

2013/04/03 11:54
日本と違う芝。アプローチとパターを入念に調整する有村智恵

過去2度の「クラフトナビスコ選手権」挑戦は、10年が9位、11年が7位タイと、共にトップ10入りを果たしている有村智恵。だが、「運が良かったと思います」と有村は振り返る。

「今年は気持ちが全然違います。今までのナビスコは“出られたらいいな”“予選通ればいいな”っていう感じで緊張感もなかったからうまくいっていたけど、ツアーメンバーになって、ドキドキ・ハラハラしながら出場権を得て、すごく重く感じたし、頑張りたい気持ちが強い。その中で結果を残すのが大事ですね」。

今季はまだ2試合しか戦っていない有村だが、「芝質に慣れない」と米ツアーの難しさを感じている。それに4日間大会だと「実質、月曜と火曜しか練習できない」という中で、初めての芝やコースに順応していかないといけない。「やりにくさとか、感じている間もない。分からないことが多すぎて悩む暇もないし、感情すら出てこない」と、目の前のことに没頭する毎日。「だから、より楽しいです」と笑うのがストイックな有村らしい。

藍、美香という米ツアーの先輩らは初優勝までに4年を要したが、有村は「私は日本で8年間やってきたし、こっちの大会にも出させて貰っているので4年掛かるとは考えたくない。先入観を持たないように何年目でもガツガツ行きたい」と意気込む一方で、ルーキーイヤーの1年目はツアーに慣れることが先決。「結果を重要視しすぎないのも大事。そのバランスを取りたい」と、心の置き場所を定めている。

「ショットはこの3週間ずっと良いのを維持できている。アプローチ、パターもだいぶ良くなってきているので、すごく楽しみです」という有村。ツアーメンバーとして臨む初メジャーで、いったいどんな戦いを見せてくれるのだろうか。(カリフォルニア州ランチョ・ミラージュ/今岡涼太)

2013年 クラフトナビスコ選手権