宮里藍、復帰戦で惜敗の2位
タイでの自動車事故の影響で「HSBC女子チャンピオンズ2013」を欠場し、3週間ぶりの試合となった「RRドネリーLPGAファウンダーズカップ」の宮里藍。大会前、キャディのミックとは「頑張って予選通過出来たらいいね」と話していたというが、怪我とブランクの影響を微塵も感じさせないプレーで、優勝まであと一歩のところまで詰め寄った。
2位に4打差の19アンダーからスタートした宮里藍を、通算15アンダーからスタートしたステーシー・ルイスが追い掛ける。前半4つ、後半は1つのボギーを叩くもさらに5つのバーディを奪ったルイスは通算23アンダーでホールアウト。
一方の宮里は、10番までに3バーディを奪って22アンダーとしたが、14番(パー3)でティショットをバンカーに入れてボギーとすると、16番では2打目を左に引っ掛けて砂漠地帯のブッシュに打ち込み、アンプレヤブルの果てにダブルボギー。通算20アンダーへとスコアを落とし、勝負は決した。
16番の第2打について、「ちょうどビトウィンのクラブで、PWか9Iを軽く打つかで迷っていたけど、ダウンスロープが手前にあったので、PWでそのスロープに届けば、傾斜でピンまで行くかなというイメージがあった。でもPWじゃ足りないんじゃないかという気持ちがどこかにあったと思うので、それで少し捕まったのかなという感じです」という宮里。「本当に良いラウンドはしていたけど、一週間を通して16番のワンショットだけが悪かった。でも、一週間で20アンダー出せたのは大きいと思います」。
この勝利により、週明けには世界ランク1位になることが決まっているルイスについて、「終盤の3連続バーディはすごいものがあったし、力を出すべきところで出せるというのが、彼女の強みだと思う」と宮里は評する。しかし、宮里も指をくわえて見ている訳にはいかない。「私も良い影響を受けて、来週良いモチベーションで頑張れると思います」と、すぐに次週へと気持ちを切り替えていた。