2013年 HSBC女子チャンピオンズ2013

有村智恵は22位に後退 納得と不満の18ホールオールパー

2013/03/02 17:16
この日はヤニ・ツェンと同組でラウンド。18ホール全てパーで3日目を終えた有村智恵

シンガポールのセントーサGCで開催されている、米国女子ツアー「HSBC女子チャンピオンズ」の3日目。21位タイからスタートした有村智恵は、「本当にショットが悪かった」とスコアメイクに苦しみ、18ホール全てパーを並べて終了。通算3アンダーの22位タイに後退して明日の最終日を迎える。

チャンスを逃し続けたのではなく、耐えて、耐えての18個のパー。「よくセーブできた方。よくボギーを打たなかったと思うし、そんなにイライラは無かった」と苦笑する。この日のフェアウェイキープ率は5割。グリーンも6ホールで外しており、数字から見ても苦労のほどがうかがえる。「ショットに関しては課題がたくさんあるけど、オフに小技を練習してきた成果は出せていると思う。それが、今日の1番の収穫でした」。オフに磨いたショートゲームで、何とか18ホールをしのぎ切った。

とはいえ、満足からほど遠い内容であることはラウンド中の表情からも明らか。「イメージが作り切れていない」というショットの課題も、昨日から修正できていないままだ。「体ではなく、頭で考えてしまっている。練習を積んで、体が自然に反応して初めて良いイメージを出せる」。米ツアー今季初戦を迎えて理想の状態になかなか近づかない現状を「疲れというよりは、歯がゆい」と表現した。

この日は、世界ランキングナンバーワンのヤニ・ツェン(台湾)と同組でラウンド。「1つ1つの技や、攻めていくポイントのレベルが高い。他の選手もそうだけど、ここ(米ツアー)に来ると自分のレベルの低さを実感する。また1から上に上がっていく気持ちでやっていきたい」と、ツアールーキーとして世界最高峰の舞台に臨んでいる気概を、改めて心に刻んでいた。(シンガポール・セントーサ島/塚田達也)

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