今日の日本人選手/午前組の不動と佐伯が急浮上! 宮里と上田は後退
「全英リコー女子オープン」初日では、午前スタートの宮里藍と上田桃子がスコアを伸ばし、午後スタートの不動裕理と佐伯三貴がスコアを落とした。午前と午後が逆になった2日目、早朝にスタートした2人が見事なプレーを見せた。
ホールアウト後に「早いスタートで風がなかったので、コースが仲良くしてくれました」と話した佐伯は、69位タイからのスタート。11番までをイーブンで凌ぐと、12番、13番と連続バーディを奪い、一気に上位に駆け上った。さらに最終18番をバーディフィニッシュとし、この日「70」。通算イーブンパーの暫定14位タイとし、初メジャーで見事に予選突破を果たすとともに、上位を窺える位置にまで浮上。「決勝ラウンドでは思い切ったゴルフをしたい」と意気込んでいた。
佐伯と同じく「やっぱり風が弱かったのが良かったですね」と振り返った不動は、ショット、パットともに持ち味の正確性を発揮し、5バーディ、1ボギーの「69」をマーク。首位と3打差の通算3アンダー暫定4位タイに急浮上し、リーダーズボードにその名を連ねている。
対照的に、まさかの不調に見舞われたのが宮里藍。首位に3打差に迫る3アンダー4位タイと、2日目以降も活躍を予感させた初日。しかし、この日はボギーが先行する苦しい展開が続き、1バーディ、8ボギーの大乱調。通算4オーバーの暫定52位タイまで後退してしまった。
イーブンパーの21位タイからスタートした上田は、通算1アンダーで迎えた13番パー4でセントアンドリュースの罠に陥る。ポッドバンカーに2度入れるなどのトラブルに見舞われ、痛恨のトリプルボギー。通算3オーバーの暫定40位タイで予選通過をほぼ確実にしているものの、後味の悪いバックナインとなってしまった。それでも「明日中にアンダーまで伸ばせるように頑張ります!」と、早くも決勝ラウンドに気持ちを切り替えていた。
また、初日に出遅れた横峯さくらと大山志保は、この日もスコアを崩す苦しい展開が続いた。横峯は2つスコアを伸ばして前半を終えた直後、「風が吹くとボギーを叩いてしまうのは、自分の実力不足」と急にショットを乱し、後半だけで4連続を含む6ボギー。通算8オーバーの暫定98位タイとし、2年連続の決勝ラウンド進出は叶わなかった。大山も暫定カットラインに1打及ばない通算6オーバーでホールアウトし、決勝ラウンド進出は厳しい状況だ。