美香、突然の強風も“想定内”
2012/07/08 09:13
予選ラウンドとは打って変わって強風の吹き荒れた大会3日目の「全米女子オープン」だったが、宮里美香にとっては“想定内”の風だった。
今から一カ月前、自身メジャー最高位となる2位で終えた「ウェグマンズLPGA選手権」の翌週、宮里は練習ラウンドにここブラックウルフランを訪れていた。2日間に渡り、午前と午後をそれぞれラウンドしたが、2日ともに待っていたのは今日と同じ強い風。「どういうショットが必要か分かりました。だから、フロリダに帰ってからパンチショット、ラフからのアプローチ、100ヤード以内の小技を練習しました」。いつも風が吹くんだなと思ったという宮里は、得意のショットに磨きをかけた。
この日の朝の練習場でも「パンチショットがだいぶ必要になると思ったので、それを考えて練習した」と、準備に余念は無かった。序盤こそパー3で2つのボギーをたたいたが、後半は1バーディノーボギー。「今日はすごく耐えることができました」と引き締まった顔で振り返った。
ここ3試合で3位を外していない宮里。今週の「全米女子オープン」でも、首位のチェ・ナヨン一人は抜けているが、7打差3位タイと十分に可能性のある位置だ。「1打に集中してやっているので、正直あっという間にこの位置というのはある。結果は自分でコントロールできないので、自分がやるべきことをやるしかない。この3週間の自信を持って、明日の最終日もプレーできたらいいと思う」。何度もつかみかけた初優勝。届かなかった“何か”を手に入れたい。(ウィスコンシン州コーラー/今岡涼太)