2026年 AIG女子オープン(全英女子)

バンカーに入れなかったウッズ伝説「知っています」 山下美夢有の連覇挑戦を父&弟が後押し

2026/07/30 06:10
メジャータイトル防衛を懸けた一戦が始まる

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(29日)◇ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)◇6601yd(パー71)

ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ開幕前日のインタビューで、山下美夢有はポイントとして何度も「あのバンカーに入れないこと」と繰り返した。公式会見で幼いころのアイドルとして名前を挙げたタイガー・ウッズは、2000年「全英オープン」4日間で一度もバンカーにつかまることなくセントアンドリュース オールドコースを制圧した。

今大会の最終日が25歳のバースデーとなる山下が生まれる前の出来事だが、「知っています」。セントアンドリュースの112個に対し、ここロイヤルリザム&セントアンズGCは174個ものポットバンカーが点在。単純に数字を比較するなら、ハードルの高いミッションだ。「あのバンカーはペナルティみたいな感じで、入れると絶対ボギーになるので。入れないっていうのが目標ですね」と力を込めた。

バンカーには入れないように…

27日(月)に少し名残惜しさを覚えながら、自らの名前も刻まれた優勝トロフィーを返還した。コース各所に自分の写真があり、ギャラリーからサインを求められることも少なくない。予選ラウンドは世界ランキング2位のジーノ・ティティクル(タイ)、米ツアー3勝のローレン・コフリンという注目組でプレーする。「いいペアリングで回れるので楽しみですし、メジャー優勝して、山下美夢有っていう名前を少しでも知ってもらえていたらうれしいです」とほほ笑む。

丁寧なコースチェックを重ねた

連日の丁寧なコースチェック、練習場での調整に一切の妥協はないが、少しだけリラックスした雰囲気も漂うのは周囲のサポートも大きい。コーチである父・勝臣さんに加え、ことしは国内男子ツアーで戦う弟・勝将も渡英。海外で初めて自分のプレーを見ることになる弟に対して「(見て刺激に)なるんかな?」と笑いつつ、日本で練習する時のように気の置けないやり取りをしながらコースを回る姿は楽しそうだ。

今週はコーチを務める父(左)と弟の勝将(右から2人目)が一緒だ

アウト9ホールを最終チェックしたこの日もバンカーのあごにくっついた状況からの脱出を話し合う場面で勝将が「うしろに出したら?」とアドバイスすると、「これ無理やろ、スイングできひん」と笑顔で返答。練習場ではスピン量のデータを注視し、父とも話し合いながら住友ゴム工業(ダンロップ)の未発表ドライバー・スリクソン「ZXi RKT」のテストも行う。まさに親子3人で力を合わせてタフなコース攻略、2001年のメジャー昇格後はツェン・ヤニ(台湾)しかいない大会連覇に挑む。(イングランド・リザムセントアンズ/亀山泰宏)

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