記録にも記憶にも残るスマイリングシンデレラ/全英女子を制した日本人<渋野日向子>
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前◇ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)◇6601yd(パー71)
今季女子メジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」が30日(木)に開幕する。もともと1969年から開催されていた「ブリティッシュ女子オープン・アマチュアストロークプレー選手権」が76年に参加対象をプロにも拡大してスタート。50周年を迎える伝統の大会では、2001年のメジャー昇格前を含めて3人の日本人選手が頂点に立った。歴史に名を刻んだ3人の戦いを振り返る。
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2019年、メジャーはもちろん、米ツアーも初出場の20歳・渋野日向子がイングランド・ウォーバーンGCマーキスコースで首位と1打差の2位で発進していきなり話題をさらった。アグレッシブなプレー、笑顔を絶やさないキャラクターが海外メディアからも注目の的に。この年の流行語大賞にノミネートされた「スマイリングシンデレラ」という言葉が生まれたのも、大会中の現地記者とのやり取りがきっかけだった。
後続に2打リードの単独首位で迎えた最終日は前半3番で4パットのダブルボギーを喫するなどスコアをひとつ落としたが、2打を追いかける状況に変わったサンデーバックナインが圧巻だった。グリーン右手前に大きな池が口を開ける12番パー4は1Wで果敢に1オンを狙ってバーディを奪い、そこから3バーディを追加。最終18番はスライスラインを強気に沈め、「68」で通算18アンダーとしてリゼット・サラスを1打差で振り切った。
1977年「全米女子プロゴルフ選手権」を制した樋口久子以来となる日本勢42年ぶり2人目のメジャーチャンピオン誕生。歴史の重い扉を再び開け、笹生優花(2021&24年)、古江彩佳(24年)、西郷真央(25年)、山下美夢有(25年)と続いていく快挙の突破口になった。
詳細な記録が残る1995年以降、初出場で全英女子を勝った選手は95年のカリー・ウェブ(オーストラリア)を含めて2人だけ。01年のメジャー昇格からは唯一のケースでもある。米ツアー初出場Vも1981年以降で7人しかいないレアな記録だ。