米国女子ツアー

全米女子オープン開幕!年間「グランドスラム」厳しい道のり

2005/06/23 09:00

PGAツアー「コロニアル」に参戦するなど常に高い向上心でスキルアップを続けているアニカ・ソレンスタム。その圧倒的な強さはLPGAツアーの様々な記録をすべて書き換えてきた。過去38試合で19勝と、勝率5割をマーク。そして今シーズンは4大メジャーのうちすでに2つを手に入れた。34歳のアニカ・ソレンスタムはついにゴルフ界の「エベレスト登頂」である年間グランドスラムを成し遂げようとしている。1960年以降、シーズンのメジャー初戦と2戦目の両方を制し、年間グランドスラムの可能性を手にした選手はたった5名。

1960年、セント・アンドリュースで優勝したアーノルド・パーマーは続くメジャー3戦目、チェリーヒルズで栄冠を1打で逃した。翌年1961年にはミッキー・ライトが4大メジャーすべてで優勝争いをしたものの、ウェスタン・オープンで3位とグランドスラムには手が届かなかった。1972年、ジャック・ニクラスがミュアフィールドが最終日に66をマークして優勝をさらったかに思えたが、リー・トレビノが上回るプレーでジャックの野望を打ち砕いた。ジャックから14年後、パット・ブラッドリーが「ナビスコ・ダイナショア」と「LPGA選手権」を優勝しつつも、「全米女子オープン」では5位に終わり、夢が叶わなかった。そして2002年、タイガー・ウッズが「マスターズ」、「全米オープン」と連勝しつつも、ミュアフィールドでの「全英オープン」で28位タイと大きく崩れてしまった。

アニカ・ソレンスタムの年間グランドスラムの可能性はどのくらい高いのか?アニカはなぜかメジャー優勝時のスタートが安定はしつつも、決してロースコアでは始まらない。アニカのメジャー優勝9つで、初日の平均スコアは「69.22」、うち5ラウンドは70以上を叩いている。またアニカは過去8回のメジャー大会で54ホールのリーダーになり、うち6回は優勝をさらっているだけに、アニカを捕まえるには、他の選手は序盤からかなり飛ばしてスコアを伸ばさなければ追いつけない。