米国女子ツアー

【Q&A with 藍ちゃん】第1回:「ゴルフ場が私の癒し」と言えるまでは…

2005/03/30 18:00
日本外国特派員協会で記者会見する宮里藍

今や国民的スターになりつつある宮里藍北田瑠衣と組んだ第1回女子ワールドカップでは見事日本チームを優勝に導き、続く「ANZレディースマスターズ」では堂々2位に入った。その勢いのまま、先週の米国女子ツアーメジャー大会第1戦「クラフトナビスコチャンピオンシップ」に参加。成績は44位タイに終わったものの、宮里自身大きな手ごたえを感じて帰国した。

宮里は30日、日本外国特派員協会でランチ会に招待され、続く記者会見では先週のクラフトナビスコでの体験談や自らが描く将来の大きなビジョンまで語った。

ゴルフダイジェスト・オンラインでは当会見での宮里とのQ&Aをノーカットで4回に分けて掲載致します(週1回、水曜日更新)。乞うご期待!

-クラフトナビスコで初めてアメリカのメジャーに参戦して、開催地のミッションヒルズGCの印象はどうでしたか?

宮里藍
「ミッションヒルズの印象は、フェアウェイがすごく長くて、ラフは深くて、グリーンはものすごく硬いし、風もすごく強くて、やっぱりメジャーだなという雰囲気はすごく重く感じました」

-人気選手のミシェル・ウィともラウンドしましたが、彼女の印象はいかがでしたか?また、アニカ・ソレンスタムの強い勝ち方を目の当たりにしましたね。

宮里藍
「2日間、(ミシェルと)一緒に周らせてもらったんですけど、彼女はすごくパワフルで男子並のヘッドスピードを持っているな、と感じました。すごくスマートなゴルフをしていたと思います。とてもアマチュアには見えないし、私よりはすごく大人っぽい。ナタリー・ガルビスと3人で周ったんですけど、どう見ても私が一番年下に見えるような(笑)、そんな雰囲気でした。

「アニカは、去年のミズノクラシック以来初めてお会いしたんですけど、向こうの方から声を掛けていただいて、ハグもしていただいて、色んなことを教えていただきました。『ここに来て楽しいか?』と、聞かれたんですけど、『ここに来れてすごく嬉しい』という会話もしました。人間的にもとても大きくて、ゆとりのある方で、本当に私の目標とする選手だということを今回改めて実感しました。

「彼女はコースに入ったら『ロープの中は私のアリーナだ』と今回会見で答えていました。『ゴルフ場が私の癒し』であると話しているのを聞いて、そのレベルに行くまでにはすごく大変だな…と思ったんですけれど、とにかく今回もとても深いものを教えてもらいました」

-ここに来てメディアの注目度は上がっています。19歳という年齢で、これだけのプレッシャーをどのようにして自分では受け止めているんですか?

宮里藍
「毎回、毎回試合をこなす毎にメディアの数も増えていって、注目されているな~という実感はもちろん持っているんですけど、それがプレッシャーに感じたことは一度もないし、これだけ注目されているというのは逆にすごく不思議な感じです。本当にゴルフが好きでここまでやってきているし、ゴルフは生活の一部だし、子供からの夢でもあるし…。そんな中で、これだけ(注目してもらえることは)とても幸せなことだと思う。注目されたいと思っていても、注目されることは滅多にないと思います。

「だからといって、テレビを通じて見ている方もたくさんいますし、テレビを通じて感動を与えられればいいな、とはいつも思っています。海外でやりたいという目標があるので、今のところ日本でやったことは通過点でもあると思っています。海外に出れば全然知られていないし、ミシェルの方が知名度はある。彼女の方がもっとプレッシャーはあると思う。そういう意味で精神的に強いプレーヤーは海外にはもっともっといると思うので、今後はこういう注目されているということも含めて、全部私のゴルフにつなげていきたいなという風に思っているので…これからもよろしくお願いします(笑)」