身体はジュネーブ、クラブは羽田 古江彩佳は“メジャー欠場危機”にヒヤリ
2024/07/10 06:01
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 事前(9日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523yd(パー71)
7日(日)の朝にはコース最寄りのスイス・ジュネーヴのコアントラン国際空港に到着したのに、古江彩佳がクラブを握ったのはこの日が今週初めてだった。その訳は…?
実は「ジュネーブに着いたのに、まだ羽田」と、クラブの入ったキャディバッグが日本に置き去りになっていた。米ツアーに本格参戦して3年目。ある程度のトラブルには慣れてきたが、今回は「試合に出られるかな」とさすがに肝を冷やした。
2週前の「ダウ選手権」を終えて一度帰国し、大阪・伊丹空港から東京・羽田空港経由でジュネーブに到着。しかし…待てど暮らせどキャディバッグが出てこない。問い合わせたところ、荷物のうちキャディバッグだけがジュネーブ行きの便に載せられておらず、まだ羽田空港にあるという。悪天候の影響もあったとみられる。
本戦の開幕に間に合うかどうかも危うかったが、8日(月)には無事に手元に届き、「きょう(9日)は練習ラウンド、ガッツリできたので良かったです」と早朝から18ホールを回った。
エビアン選手権に出場するのは4度目。スポットで参戦した2021年大会では4位に入り、「このツアー(米ツアー)に来ると決めた試合の一つでもある」と振り返る。
今季は優勝こそないものの、8度のトップ10入りは今季6勝のネリー・コルダをしのぐツアー1位。ここまで出場した16試合で、予選落ちはダウ選手権の1試合だけと安定感が光る。エビアン選手権でのトップ10は一度だけで「まずは4日間戦えるように頑張るのと、上位争いができればまた楽しめると思う」。思い出の地で再び輝きを見せたい。(フランス・エビアン/谷口愛純)