真逆の強風で「違うコース」 古江彩佳は2週連続トップ5
◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 最終日(28日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71)
1番のセカンドから、古江彩佳は番手のジャッジに悩んだ。「ライがちょっと良くなくて、それを考えて上のクラブは持ったんですけど、やっぱり気にしすぎて…」。ミスショットで左手前のガードバンカーに落とし、首位との4打差を追う展開からボギーが先行した。
今週一番の強風は、冷たい北風。読めない突風も厄介だが、前日までと真逆の風向きだったことが特に悩ましい。「(強さも)ちょっと予想以上だったかなと思うんですけど、やっぱり、3日間と違う方向っていうのが難しかった。風がスイッチするだけで、本当に違うコースだなって。そこの面でうまく対応できなかったと思います」
神経を使うショットの連続。全体の進行も遅くなり、ティイングエリアやセカンド地点で待たされることも多かった。待つ間にも状況は刻一刻と変化し、必要以上に考える時間も長くなる。「まだまだこれから経験を積んでいかないといけないかな」と受け止めた。
米ツアーの最終日最終組は、ルーキーだった2022年9月「ポートランドクラシック」以来だった。ご当地選手として多くのギャラリーを引き連れるネリー・コルダとの18ホール。もう一人のメーガン・カンが“盛り上げ役”となり、「楽しく回れました」と笑顔で振り返りつつ、悔しさもにじむ。
「11番、12番とバーディチャンスについたところで獲れなかった。上も伸びていなかった状況で、自分は入れていかなきゃいけないところ。タッチ自体は合っていたと思うけど、なかなかそのひと筋が入ってくれなかった」。前半に我慢した後、差を詰められなかった場面をターニングポイントに挙げた。
それでも、開幕から2週連続の4位。「予想以上だったかなとは思います。フロリダのちょっと慣れない芝で上位争いできたことはうれしいかな」。充実の2連戦で日本へ収穫と課題を持ち帰り、次戦はサウジアラビアで2月15日に開幕する欧州女子ツアー「アラムコ・サウジレディース・インターナショナル」。そのままタイ、シンガポール、中国と続く米ツアーのアジアシリーズに向かう。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)