「決めなきゃいけないところで…」 西村優菜は初Vに2打届かず
◇米国女子◇ビュイックLPGA上海 最終日(15日)◇旗忠GC (中国)◇6691yd(パー72)
4打差9位からの逆転優勝を狙って出た西村優菜は4バーディ、ノーボギー「68」で回り、優勝したエンジェル・インと2打差の通算12アンダー8位でアジアシリーズ初戦を終えた。
前半4番(パー5)で1mのバーディパットを決めると、7番(パー3)ではティショットをピンそば1mに絡めてスコアを伸ばした。後半も13番(パー5)と16番(パー3)で獲り、一時は首位と1打差まで迫ったが、2オンした17番(パー5)で50cm、最終18番で2m弱のバーディパットを沈められず、あと一歩が届かなかった。
中継局WOWOWのインタビューで西村は「最終日にノーボギーでゴルフできたのは良いことだと思う」と振り返りながらも、「最後、決めなきゃいけないところで決めきれなかった。メンタル的な部分もあると思うけどその原因をしっかり探って、しっかり強化して次につなげたい」と前向きに話した。
米ツアー初優勝は逃したが、これで2週前の「NW アーカンソー選手権」に続く今季2度目のトップ10フィニッシュ。今週は3日目の14番のティショット後にドライバーのシャフトが折れるトラブルにも見舞われたが、チームスタッフが替えのシャフトの手配に奔走。これまでと同じスペックのものが見つかり、最終日もバッグに14本を入れて戦えたことも大きかった。
「もちろん全部が同じ感覚ではなくて不安もあったけど、きのうから動いてくれたスタッフの方もたくさんいて、本当に感謝しかない」。この日のフェアウェイキープ率は92.86%(13/14)。ドライビングディスタンスの平均は4日間で最高の242ydを記録した。
韓国で行われる次週の「BMW女子選手権」(19日開幕/ソウォンヒルズ at ソウォンバレーCC)は現時点でウェイティング(待機選手)の2番手。出場できるかは不透明な状況だ。「次は今のところマレーシアなので、またしっかり上位争いができるように調整したい」と述べ、2週後の「メイバンク選手権」(26日開幕/マレーシア・クアラルンプールG&CC)を見据えた。