「ウワサには聞いていたけど…」馬場咲希に女子アマ世界一の“待遇”
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 事前(5日)◇ペブルビーチGL (カリフォルニア州)◇6509yd(パー72)
アマチュアの馬場咲希(東京・代々木高)は、4日(火)の予選ラウンド組み合わせ発表から身が引き締まった。慣例通り、直近の「全米女子アマ」覇者としてディフェンディングチャンピオンのミンジー・リー(オーストラリア)と同組に。「ウワサには聞いてましたけど…」と驚きつつ、「メッチャ楽しみです」と言えるのが18歳のメンタルでもある。
開幕2日前に行われた大会に出場するアマチュア選手のパーティでも、「全米女子ミッドアマ」優勝のクリッシー・カーマンとともに“センター”に座って記念撮影に臨んだ。「米国で、ああいう感じで(リスペクトして)やってもらえているのがすごくうれしい」と素直に喜ぶ。
日本から予選会を経て出場した前年大会は、もちろんプレッシャーとも無縁だった。「結果に対する気持ちが“ちょこっと”増えました。去年は何もない状態で全米女子オープンに出て、予選通っても『わーい』って感じ。ことしはそういう感じで(全米女子アマ覇者として)見られているので、頑張りたいなって気持ちが去年よりある」
開幕前日は予選ラウンドも一緒になるリー、さらにジェニファー・カップチョと同組で回った。「こんなラフ、打ったことない。ホントにヤバイ!」となぜかテンションを上げるグリーン周りも、メジャー覇者の打ち方を観察して吸収しようと必死だ。「払う感じだと下をくぐっちゃう。フェースを開いて『パン』ってたたく感じ」。大舞台は一瞬一瞬が刺激にあふれている。
日本勢37年ぶりだった全米女子アマ優勝も、前年のこの大会で予選を通過して出場権を得たからこそだった。「去年は特にこの試合から“始まった”感じ」。今週、キャディとしてサポートしてくれるのは、チェンバーズベイでもタッグを組んだボウ・ブルシェートさん。カリフォルニア州モントレーで育ち、高校時代はペブルビーチで練習を重ねていたという心強い相棒も含め、ストーリーはつながっている。(カリフォルニア州ペブルビーチ/亀山泰宏)