米国女子ツアー

不調の朴セリがムエタイとテコンドで復帰を図る

2006/02/06 09:00

昨シーズン自己最低の賞金ランキング102位で終えスランプだった韓国の朴セリ(28歳)が、昨年末からテコンドとムエタイのトレーニングに熱中していると所属先のCJグループから発表があった。これらのトレーニングは体力な向上だけでなく、心理的にも集中度を高めたり、ストレス解消としても優れているので気にいっているという。

20歳の時、LPGAツアー予選会でトップ通過。ルーキー年となった1998年にいきなり「LPGA選手権」と「全米女子オープン」のダブルメジャーを制覇し、一躍スーパースターになった朴セリ。これまでメジャー4勝を含む、ツアー22勝で2007年秋の世界ゴルフ殿堂入りを果たしている。

一方、ゴルフは2004年中盤からスランプに陥っている。首、肩、腰や指に痛みをこらえながらプレーを続けていたが、昨年はフェアウェイキープ率55%(ツアー159位)、パーオン率60%(ツアー125位)とショットの不調が続いている。スイングコーチのトム・クリービー氏とマンツーマンで特訓を続け、現在は早く試合でいい結果を出したいと語っている朴セリの復帰戦は、3月メキシコで行なわれるツアー第3戦の「マスターカードクラシック」の予定。現在著しい成長を遂げている韓国女子ゴルフ界のパイオニア的存在の朴セリの復活が楽しみだ。