WBC決勝はアリゾナのバーで 古江彩佳「優勝の瞬間を見られるとは」

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 事前（22日）◇スーパースティションマウンテンGC（アリゾナ州）◇6526yd（パー72）

米国時間21日(火)に行われたWBC（ワールドベースボールクラシック）の決勝戦。日本が米国を破って世界一になる瞬間を、古江彩佳は釘付けになって見た。「勝(みなみ)さんと夕食にスポーツバーみたいなところに行って。そこのテレビに違う番組が流れていたけど、(勝が)変えてってお願いしたら変えてくれて。まさか米本土で優勝の瞬間が見られるとは」

野球中継は普段見ずWBCを見たのも決勝戦だけだったが、「スポーツ観戦は好き」なアスリートだけに「見始めたら止まらないです」と見入ったという。そんな刺激的な夜を過ごして迎える戦いに「頑張りたいです」と気持ちを引き締め直す。

米ツアー参戦2年目の古江は1月「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で初戦を迎え、「ホンダLPGA」(タイ)、「HSBC女子世界選手権」(シンガポール)、国内ツアー「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ」に出場。今大会が今年5戦目になる。直近2試合はともに3位で終え、「休む暇はなかったけど、日本の試合では自分の状態を大体知れた。いい状態にできているかなと思う。いい流れで来ていると信じてやっていければ」と気持ちは明るい。

米国には前週16日（木）に到着し、練習ラウンドはこの日のプロアマ戦9ホールを含め計36ホールをこなした。一年にわたって米ツアーで戦ってきたことを踏まえても今大会のグリーンは「硬い方」とし、「キャリーでグリーンオンさせると奥に行くイメージしかない。慎重にやっていかないとロングパットが増えるかな」と分析した。

昨年大会が開催されたフロリダ州とは異なり、冷え込む気候は想定外だが「自信を持っていくだけ。自分らしいプレーで頑張りたいです」と力を込めた。(アリゾナ州ゴールドキャニオン／石井操)