勝みなみ 好位置の“20位以内”で1週目を通過「後半の調子で行けば確実に」
米女子ツアーの出場権を争うQシリーズ(最終予選会)を、勝みなみは17位でターンした。最初の4日間で通算10アンダーをマーク。2日目以降アンダーパーを並べ、この日はフォールズコースを「68」で回った。来季の出場機会を多く得られる上位20位以内のポジションで、8日(木)から始まる勝負の2週目に向かう。
独特の緊張感からひとまず解放され、勝は息を吐いた。「やっと終わったなという感じで、ホッとしています。カットされなくて良かった」。4日間を終えて上位70位タイ(出場100人)までが1週目を突破。通過ラインがいつも気になる戦いで、「初日、2日目の順位(53位)だとギリギリ危なかった。3日目に貯金できたのは気持ち的にも大きかった」と前日クロッシングズコースでの「66」が、この日のプレーを落ち着かせてくれた。
プレーオフで敗れた前週の国内ツアー最終戦「ツアー選手権リコーカップ」の直前まで、特徴である強いインサイドアウト軌道への疑念があったという。いつもは左に開くスタンスを右方向に取るなどして対処していたが、「振りやすい打ち方で。失敗してもいいからやっちゃおう」と原点回帰。「自分のやってきたことが、自分に合っていると再確認できたのは大きい。まずは目の前のことをしっかりやること。自分の決めたことをやり続けることが大事だと今週学んだ」。残り4日につながるのはスコアだけではない。
初挑戦のQシリーズでも強心臓ぶりは健在。「割と普段通り、普通にラウンドできていたと思います。後半の調子で行けば、確実に(米ツアーに)行けると思う。根拠のない自信は大事」と力強い。
「きょうは特に(米国で)プレーしたいと思いました。なんか、分かんないけど…楽しいですね、いろいろと。いろんなコースに行けば『どこを狙うんだろう…』というところもあるんだろうな、と想像しながら回っていた。行きたくなりました」。夢舞台に立つまでもうひと踏ん張りだ。