米国女子ツアー

アニカ・ソレンスタムが一時離脱! 勢力図はどう変わる?

2007/04/14 09:00
腰痛により一時ツアーを離れるA.ソレンスタム ※画像はミズノクラシック時

殿堂入りを果たした女子の世界ナンバー1が、今週の「ギンオープン」を欠場した。理由は椎間板ヘルニアと診断されたため。アニカ・ソレンスタムは最低でも1ヶ月の休養が必要とのことで、木曜日にマイアミで専門医に会い、医師と相談の上、今後のことを決めることになっている。アニカは、過去数週間痛みと戦いながらプレーしていたことを明かしている。

アニカがツアーを離れるとなると、女子のナンバー1の座が入れ替わる可能性がかなり高くなる。ロレーナ・オチョアは、アニカに僅差の2位につけているが、過去11試合で4勝のほか、5試合でトップ5に入っている。

アニカ・ソレンスタムの今シーズンはこれまでと比べてスローな滑り出しで、メキシコでの「マスターカードクラシック」では、4ホールのプレーオフの末にメーガン・フランセラに敗北。「セーフウェイインターナショナル」では、バーディパットがなかなか決まらず8位タイ。この試合は、あがり5ホールで4バーディを奪ったロレーナ・オチョアがキャリア通算10勝目をマークした。

過去数週間腰痛と戦っていたというアニカだが、それが今シーズン最初のメジャー、「クラフトナビスコチャンピオンシップ」で振るわなかった理由かもしれない。初日から、75、76、71、そして75で31位タイと、同大会での自己ワースト記録となった。

ゴルフチャンネルのブライアン・ハモンズとドティ・ペッパーに詳しい話を聞いた。

ブライアン・ハモンズ
「いうまでもなく、“ギンオープン”では椎間板を痛め、最低1ヶ月はツアーを離れることになったアニカの話題で持ちきりでした。椎間板ヘルニアということですが、今シーズンは棒に振ってしまうことになるのでしょうか?」

ドティ・ペッパー
「それはないでしょう。なんと言ってもアニカは鍛えられた身体の持ち主で、痛めた部分周囲にもしっかり筋肉がついていますからね。アニカは、頸部から首にかけての部分と胸椎を痛めてしまったようですが、鍛え抜かれた肉体を持つアスリートであり、ルーティンを大切にする選手ですから、医師に言われたことを必ず守るはずです。ですから、出場する試合が限られてしまっても今シーズンはもうこれで終わりということはないと私は思います。」

ブライアン・ハモンズ
「ではここで、アニカと全く同じ怪我に見舞われたロージー・ジョーンズに話を聞いてみたいと思います。アニカが最初に受ける手当てとしてどんなものが考えられるでしょうか?」

ロージー・ジョーンズ
「まず考えられるのはコーチゾン注射です。これは痛みを抑えて普段通りの生活をするようにするためのもので、コーチゾン注射の治療を受けたあと2週間後にはチッピングの練習ができるようになるはずです。患部を充分に休めること、コーチゾン注射、そして炎症を抑えるための内服薬、私はエキスパートでも専門医でもありませんが、自分だったらまずこの3つから始めますね。」

ブライアン・ハモンズ
「では長い目で見た場合、エクササイズや筋力トレーニングを長いこと続けてきたアニカに、どんな影響を及ぼすでしょうか?また、キャリアにどう影響するでしょうか?」

ロージー・ジョーンズ
「まず、アニカは重いものを持ち上げるエクササイズはやめないといけません。腕を肩より高い部分にあげるようなエクササイズは、Cー5とCー6と呼ばれる患部の神経に響きますから気をつける必要があります。ちょうど首の下の部分です。重たい頭を支える大切な土台となる部分ですからね。」

ブライアン・ハモンズ
「ロージー、詳しい説明をありがとうございました。さて、アニカが棄権した大会で、ロレーナ・オチョアは初日66をマークしました。女子の世界ナンバー1の座がまもなく入れ替わるかもしれませんよね。」

ドティ・ペッパー
「優勝争いした“クラフトナビスコチャンピオンシップ”で大きく崩れた後、見事なカムバックとなりました。その時、世界のトップに立つチャンスを逃してしまいましたが、今週アニカとの差を縮めるチャンスとなり、今年好調なだけに楽しみですね。」