引退試合でホールインワン チェ・ナヨン「鳥肌が立った」
◇米国女子◇BMW女子選手権 3日目(22日)◇オークバレーCC(韓国)◇6726yd(パー72)
ツアー9勝のチェ・ナヨン(韓国)が引退試合で魅せた。前半12番パー3でホールインワンを達成した。
「完璧なショットと表現したい。狙ったところに落ちて、イメージ通りに転がりました。入ったのは分かったんですが、ダブルチェックしたくて感情を表に出せなかった。確信したときに全身に鳥肌が立った」
ピン手前3mに着弾し、ゆっくりとカップに吸い込まれた。イ・ジョンウン6(韓国)ら同組の選手はグリーンに向けてすでに歩き出していたが、観客の大歓声でエースに気がつくと、ティグラウンドまで戻って、ハイタッチを交わした。
Riding off in a sunset.
— LPGA (@LPGA) 2022年10月22日
An ACE for Na Yeon Choi in her final LPGA event! 👏 pic.twitter.com/mTuYUCp9bX
「長年の努力が報われたような気がしてちょっと感動しました」。カップから右手でボールを拾い上げると拍手に控えめな笑顔で応えた。大会のタイトルスポンサーを務める自動車メーカーBMWのSUVをゲットした。
「世界中のファンに感謝していますが、韓国のファンは私にとっても、私のキャリアにとってもとても大切な存在。最後にプレーする姿を見せるのは、私にとって本当に重要なことでした」
2008年にツアーデビューし、09年「サムソンワールド選手権」で初優勝。12年「全米女子オープン」では自身初のメジャー優勝も達成した。
「一時はプレッシャーもあって、この大会をスキップしようかと思ったこともありましたが、そうしなくて本当に良かった。ホールインワンでお返しをすることができた」
初日から「75」「74」「69」と調子も上がりつつある。通算2オーバー58位で臨む最終日。キャリア集大成となる残り18ホールも地元ファンとともに歩く。(韓国江原道/玉木充)