お金を払って参加は当たり前 米国の大会ボランティア事情

◇米国女子◇ボランティア・オブ・アメリカクラシック 3日目（1日）◇オールドアメリカGC （テキサス州）◇6475yd（パー71）

ショートホールで選手のボールの行き先を見ながら、ああだこうだとマネジメントの話に花を咲かせる声が聞こえた。畑岡奈紗についていたスコアラーが「大会が終わったらコースを回れるから」とうれしそうに話した。

ボランティアスタッフには大会終了後、数週間に分けてコースをプレーする機会が設けられている。シャツやキャップ、バッジなどのグッズをもらえたり、1日10ドルの駐車場や食事を無料で利用できたりする特典も用意されていた。

ただし、ボランティアを務めるには1週間で60ドル（約8685円）の参加費が必要となる。安くはない金額にも思えるが、「プレーを間近で見られるし、払うだけのメリットはあるよ」と楽しそうに選手の後をついて行った。

今大会に限らず、米国女子ツアーの試合では有料でボランティアに参加するのが通例。試合によって異なるが、1試合50～60ドルが相場となっている。戦いの場は、お金を払ってスタッフとして楽しむボランティアたちにも支えられている。（テキサス州ザ・コロニー／谷口愛純）