LPGAツアー「ギン・トリビュート」初日
ミッシェル・ウィは、1月の「ソニーオープン」で予選落ちを喫して以来の大会となるアニカ・ソレンスタムがホストをつとめる「ギン・トリビュート」初日に臨みました。両手首を痛めたあと久々の大会に臨んだミッシェルは、3番パー5で10を叩きましたが、16ホールを終了し、14オーバーとなった時点で再び左手首を痛めてしまい途中で棄権となりました。
ミッシェル・ウィ
「自分が望んだようないいプレーが全く出来ませんでした。そして残念なことにラウンドの途中、ショットを打った際、手首をちょっとひねってしまいました。でも自分に今必要なことは何かが分かったので、まずは手首を休ませます。今日一日休めば、ドライビングレンジに戻れるかもしれません。そこで不調の原因を見つけたいと思いますが、自信は失っていません。」
記者
「カムバックがちょっと早すぎたと感じますか?」
ミッシェル・ウィ
「それはなんとも言えません。練習ラウンドでは痛みもなく良い感じだったのですが、本戦となると雰囲気も全く違いますからね。今日、自分でもそれを感じましたし、そのあたりを手首が察したのかもしれませんね。」
記者
「どうしようもできないもどかしさを感じましたか?」
ミッシェル・ウィ
「そうですねぇ・・・たとえば目の前で何かが落ちるのを見ているのにどうすることも出来ない、そんな感じでしたね。自分自身が落下していく様子を見ていても、手を差し伸べて助けることが出来ないような感じでした。でもここから先は、上に向かうしかないですからね。」
記者
「アイシングしている手首はどんな状態ですか?」
ミッシェル・ウィ「10番でラフから打ったショットで痛めてしまったのですが、今は冷やして様子を見ています。でも来週の“全米女子プロゴルフ選手権”には出場できると思います。」
AP通信は、8番ティに向かうミッシェルをマネージャーのグレッグ・ナレッドが止め、話し合ったうえでLPGAツアーに棄権を申し出たとしています。16ホールで14オーバーだったミッシェルは、88で回れば、ルールにより棄権を余儀なくされるところでした。LPGAツアーは、ツアーのメンバーではない選手が大会で88以上をたたいた場合、その選手を棄権させるほか、残りのシーズンでツアーがコースポンサーの大会に出ることを禁止するルールを定めています。ミッシェルは、「手首を傷めたから棄権したのであって、88をたたくことを心配していたわけではない」と説明しています。
ミッシェル以外にもスターが勢ぞろいとなった今週。ホストを務めるアニカにとっては、椎間板ヘルニアで2ヶ月ツアーを離れたあとの復帰戦。100%のコンディションではないと語ったアニカは、初日は出入りの激しいゴルフとなりました。アニカは、最終9番パー5のバーディトライでは、13メートルを沈め2ヶ月のブランクを感じさせないイーブンパーで回りました。
初日は、6アンダーをマークしたルーキーのアンジェラ・パークが単独トップに立ちました。2打差の2位タイに、ロレーナ・オチョアとポーラ・クリーマー。カリー・ウェブは1アンダー、ナタリー・ガルビスは8オーバー日本勢、宮里藍が3オーバーの77位タイ、東尾理子は7オーバー、122位タイでそれぞれスタートしています。