「前半で3つ4つ」のプラン崩れ… 畑岡奈紗は次戦連覇にチャレンジ
◇米国女子◇CP女子オープン 最終日(28日)◇オタワ・ハント&GC (カナダ)◇6546yd(パー71)
ここまで3日間、イン9ホールのトータル8アンダーに対してアウト9ホールでは3アンダー。5打差を追って出た畑岡奈紗にとって、やるべきことは明確だった。「前半から伸ばしていかないと。今週うまくいっていないフロントナインで、3つ4つ伸ばして後半に行きたいと思っていました」とプランを明かす。
1番で短いパットを外してボギー発進。2番でもチャンスを生かせなかった。それでも5番(パー3)では7番アイアンで左ピンの左サイド、狭いエリアを果敢に攻め込んでバーディを奪った。畑岡らしいアグレッシブなプレーで勢いに乗りかけたが、続く6番(パー5)は片ひざをつくようなバンカーショットで寄せた後のバーディパットがカップの脇を抜けた。
「2、3mのパットがうまく決められないというのが、最低でも3つ4つあったかなと思います」と悔やむ。7番も難しい土手越えのアプローチとなるグリーン右サイドにセカンドを外すミス。何とかパーパットをねじ込んで耐えたものの、上位とは差を広げられた状態でサンデーバックナインを迎えることになった。
後半も2連続ボギーの後に2連続バーディと獲り返した後が続かず「71」。通算11アンダーのまま、9位から13位に後退してフィニッシュした。「フラットなライからでも、左に巻くボールが何ホールか見られた。やっぱりミスしたショットは、自分で納得の動きができていなくて『こういう動きをしちゃうと、そういうミスが出るよな』っていうのは分かっている。修正がうまくできたら」。課題を客観視できるいつものスタンスで次につなげようとしている。
ディフェンディングチャンピオンとして迎える次戦「Danaオープン by マラソン」(オハイオ州ハイランドメドウズGC)から得意の9月に突入。「フェアウェイとかラフの感じは今週とすごく似ていると思う。グリーンに関しては(今週のベント芝から)ポアナなので、転がりとかスピードを合わせていかないといけない」と早くも思考を切り替えた。(カナダ・オンタリオ州オタワ/亀山泰宏)