2022年 AIG女子オープン(全英女子)

「子どもだったな」 渋野日向子が思い出の全英で思うこと

2022/08/04 06:45
2019年大会の覇者。渋野日向子は全英女子に再挑戦

◇海外女子メジャー◇AIG女子オープン(全英女子オープン) 事前情報(3日)◇ミュアフィールド (スコットランド)◇6649yd(パー71)

歴代優勝者だけに用意される駐車場に入ると、特別な思いがこみ上げる。2019年に世界を圧巻した渋野日向子が、今年も全英女子オープンの舞台に戻って来た。

歴代女王

優勝当時の自分を振り返ったとき、はじめに出た印象は「子どもだったな」。優勝争いのさなかでも楽しそうな笑顔を見せ、おかしをほおばりながらカメラに目線を向ける姿が話題になった。「なんにも知らなかったなって。おかし食べ過ぎだし、カメラに向かって食べるし、ありえないじゃないですか」と、20歳の自分を思い返すと少し恥ずかしくなるのだそう。

当時はプロ2年目、日本で2勝を挙げて全英女子オープンの出場権を獲得し、それが渋野にとって初めてのメジャーだった。「あの頃の初心に戻って楽しみたい気持ちもありますが、キレイには戻れないと思う。今、色々やってきたことを発揮したい」と、当時の無邪気さをなつかしく思う一方で、プロゴルファーとしてステップアップしてきた自負もある。

伝統あるミュアフィールドで

スイング改造を続けながら、今季は3回のトップ10と予選落ちが5回。浮き沈みがある中でも来季の米ツアーでのシード権はほぼ手中に収め、模索を続けている。「先週はエビアンの予選落ちとは違う感情の悔しさがあって、その悔しさを久々に感じた分、少しずつ変われていると思いたい」と話す。

歴代優勝者として帰って来た大会で思うのは、「心の底から、楽しめるようにしたい」。ゴルフを楽しむ根っこの気持ちは、当時と変わっていないはずだ。

2022年 AIG女子オープン(全英女子)