ルーキー古江彩佳は7戦目も予選通過へ
◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 2日目(22日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6447yd(パー71)
古江彩佳はロサンゼルスでも週末に駒を進めた。1アンダー19位から「最後の方でドタバタしてオーバーになったのは悔しい」と悔しさも表情に浮かべながら、「73」と耐えて通算1オーバー。予選通過圏内で36ホールを終えた。
前夜の大雨を含んだコースの整備を理由に、この日はティオフ時刻が1時間15分遅延。せっかくの午前スタートにもかかわらず、風の穏やかな時間帯が結果的に短くなった。1つスコアを落として迎えた前半5番では、1Wショットがフェアウェイ上の泥が固まったエリアに。コンディション不良の影響を受けたが、競技委員を呼んで冷静に処理し6mのチャンスを作ってバーディを決めた。
「ジャッジは難しかったと思うんですけど、きのうよりはできた」という強風の読み。3パットした6番のボギーの直後、7番(パー3)では第1打をピン手前60㎝につけてバウンスバック。ミドルパットは「入れたいくらいの距離が、半分くらい(のホールで)入った」と、後半は13番(パー5)でカラーからパターで4mを沈めバーディにした。
14番、第1打を左サイドのバンカーに入れ、2打目もグリーン左の手前のバンカーへ。左足下がりのライから脱出できず、4オン2パットのダブルボギー。度重なるライの不運もあったが「意識しすぎたのか、打つことに集中できなくてダボにつながったかなと。仕方ないです。あれはバンカーの問題ではなくて、ティショットの問題でした」と気持ちの整理は付いている。
17番でリーダーボードを見ると、カットラインが迫っていた。緊張感が湧いた最終18番はバンカーからの2打目の後、1.5mを沈めてパーセーブ。「(ボギーフィニッシュとは)全然違うなと。下りのスライスラインで嫌な、微妙な距離だったので入って良かった」と安堵(あんど)した。
「本当にギリで通れて良かった」。今季7試合の出場で、全て決勝ラウンドに進出(3月「HSBC女子世界選手権」は予選カットなし)。「4日間戦えるのは大事なことでもあると思うし、そこは意識しています」という自負がある。後退しても難コンディションで首位とはまだ8打差。「あしたも私らしく、風も状況に対応できるように頑張りたい」と揺るがなかった。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)