人生2回目のハワイ 古江彩佳は強風に負けず
◇米国女子◇ロッテ選手権 初日(13日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6603yd(パー72)
古江彩佳にとって今回は人生で2回目のハワイだという。初めて来たのは「5歳とか。旅行で」。だからゴルフをするのは初めてだ。プレーするのはオアフ島で最長クラス、最難関の呼び声高いホアカレイCC。されば、「71」の1アンダー発進には価値がある。
吹き荒れる風の様子とは裏腹に、古江のスコアカードは穏やかだった。4番(パー3)でバーディを先行させた以外は、前半アウトはパーを並べた。
後半10番でボギーをたたき、12番(パー3)で第1打をグリーン奥のバンカーに入れながら、左足下がりのライから寄せてパーセーブした。下り傾斜を伝ったボールがピンに当たる幸運もあったが、「奥に行きそうだったけれど、良いショットができました」と納得した。
すると続く13番でバーディ。強い追い風のホールで2打目は残り99yd。ロフト58度のウェッジで85ydのキャリーを出したボールは、グリーンで転がりピンそば60㎝にピタリ。「ストレスのないバーディが獲れて良かったです」と笑顔になった。
2バーディ、1ボギーのラウンドは「自分を信じながらやることをずっと意識した」。バンカーに入れた4ホールのうち3回をパーでしのいだ。「良いショット、良いスイングを心がけながら。風に動揺してリズムが速くなったりするとミスショットに繋がる。自分のテンポを意識しながらやりました」
ルーキーイヤーは依然として予選落ちがない安定ぶり。21歳の場合、長い米国遠征での楽しみのひとつが「ディズニーワールド」にある。ハワイはアウラニのリゾートが有名。「ディズニー、気にはなってます。どんな感じかって」と照れ笑いしたが、ペースを守って4日間プレーする。(ハワイ州エワビーチ/桂川洋一)