2022年 シェブロン選手権

規定変更でLPGA殿堂入り ロレーナ・オチョア「私のキャリアは完成した」

2022/03/31 11:28
ロレーナ・オチョアがLPGAの殿堂入りを果たし、今季メジャー初戦の会場で喜びを語った

◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 事前(30日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6884yd(パー72)

米女子ツアー(LPGA)通算27勝を挙げ、世界ランキング1位に君臨していた2010年に28歳の若さで引退したロレーナ・オチョア(メキシコ)がLPGAの殿堂入りを果たし、今季メジャー初戦を前に会見へ出席した。

獲得ポイントによる資格は満たしていたものの、「ツアーメンバーとして10年間プレーする」という条件が壁となっていた。29日に発表された規定変更で同項目が削除され、殿堂入りの運びとなった。

現在40歳で3児の母でもあるオチョアは、自宅のあるメキシコで愛犬の散歩中にナンシー・ロペスからの電話をもらい、殿堂入りを知らされたという。「とても驚いたけど、素晴らしい知らせでした。メディアやスポンサー、メキシコのゴルフファンから、いつもこのことを聞かれてきたんです。この偉大な名誉をもって、自分のキャリアを完成させることができる。ホッとしたとともに幸せを感じています」と喜びをかみ締めた。

同じく惜しまれながら第一線を退いたアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)は昨季13年ぶりにツアートーナメントへ出場し、予選も通過してみせた。「全米シニア女子オープン」も制するなど依然として競技でも存在感を発揮するレジェンドに刺激を受けているか問われると、「Super different(私とアニカは全然違います)」と笑顔で首を振った。

「(復帰して)プレーするからには、きちんとやりたいけど、いまはエネルギーと体力があるうちに、できるだけ多くの時間を子どもたちと過ごし、財団の仕事を続けるべきだと思っています」と復帰を否定。その上で「この話は8年後でも9年後でもできる。そのときが楽しみです」と笑い、シニア参戦には含みを持たせた。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)

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