母の手料理で“豚肉ルーティン”も復活 古江彩佳は難コース攻略へ「ムリをしない」
2022/03/30 13:51
◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 事前(29日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6884yd(パー72)
昨年12月の2週にわたる米ツアー出場権をかけた最終予選会(Qシリーズ)で渡米したときは外食中心だった古江彩佳だが、最近はキッチン付きのホテルに宿泊して母・ひとみさんの手料理で英気を養っているという。
日本ツアーでは大会中にトンカツを食べてゲン担ぎしていたことを踏まえ、ひとみさんも豚肉料理を用意してルーティンを“復活”。日本から持ってきた片栗粉をまぶしてピカタ風にするなど、日々工夫を凝らす。ツアールーキーとして堂々の戦いぶりの裏には、献身的な支えもある。
昨年7月の「アムンディ エビアン選手権」(フランス・エビアンリゾートGC)で4位に入っているが、米本土のメジャーは自身最後の予選落ちとなった2020年12月の「全米女子オープン」以来。今週は6884yd(パー72)と距離のあるコース。「長いです」と苦笑し、「ラフも結構きつい。まだまだ経験は浅いですけど、(プレーしてきたコースの中で難度は)上の方だと思う」と警戒を強めた。
「ムリをしないこと。自分のできることで戦えたら」と冷静に攻略のポイントを見極め、大舞台にも気持ちを入れ込みすぎないのが21歳のスタイル。チャンピオン恒例となる18番グリーン脇の通称“ポピーポンド”へのダイブについて、「(やってみたい気持ちが)よぎらなくもないですけど…」と笑わせた後で「そんな欲は出さず、ひとつひとつ頑張っていけたら」。地に足をつけて臨む。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)