気分は練習ラウンド? 畑岡奈紗“ご近所”ペアリングで後半浮上
◇米国女子◇JTBCクラシック presented by バーバゾル 初日(24日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)
畑岡奈紗が予選ラウンドをともにするのは、今季すでに優勝を飾っているリディア・コー(ニュージーランド)とレオナ・マグワイア(アイルランド)。いずれもフロリダ州のレイクノナG&CCをホームコースにして腕を磨く3人でもある。
特にコーはオープンウィーク中にクラブセッティングを模索していとき、自身が使う工房を紹介してくれるなど、何かと頼りになる先輩。「普段練習している人たちと一緒だったので、気持ちは練習くらいの感じで気楽にはできましたね」と笑い、気心の知れたペアリングでリラックスムードを漂わせた。
コーが4アンダー、マグワイアが3アンダーと好スタートを切る中、畑岡も2アンダー27位と上々の滑り出しを見せた。折り返しの18番で池につかまりながらナイスボギー。パープレーで後半に入ると、5番(パー5)は30ydほどのアプローチを一度ミスした後、4打目をチップインでねじ込んだ。フォローの風が吹き、大きく打ち下ろす8番(パー5)は6Iできっちり2オンに成功してバーディ。「後半の方がアドレスもすごくしっくり来ていた。思い切って振り抜けていた部分はあります」と巻き返してのフィニッシュにうなずく。
2019年に優勝を飾っているコースとはいえ「去年の予選落ちで(良いイメージは)かき消されました(笑)。やっぱりグリーンが難しい」。米ツアー6年目、ポアナ芝攻略が一筋縄ではいかないのは身に染みて分かっている。2日目は、よりタフな条件となる午後組。「(入っても入らなくても)自分が良いパットを打てていると思えば、来週にもつながる。(午後組のグリーンを)あんまり気にしないでいきたい」。次週のメジャー「シェブロン選手権」に向けたメンタルコントロールも、堂に入っている。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)