5人しかいないアンダーパー 古江彩佳の思考回路
◇米国女子◇ゲインブリッジLPGA at ボカリオ 3日目(29日)◇ボカリオGC (フロリダ州)◇6701yd(パー72)
前日から一転して冷え込み、風速13m/s級の突風も吹き荒れたこの日、アンダーパーで回った選手は5人しかいなかった。その1人が古江彩佳。3バーディ、2ボギーの「71」にまとめ、通算4アンダーで26位から7位まで順位を上げた。
前日はショットに不満いっぱいの「72」。それでも、ラウンド後の練習はあえて早めに切り上げた。「その(しっくり来ない)ショットで練習しすぎちゃうと、それを覚えちゃう。きのうのことは、きのうのうちに忘れてというか。“もういいや”みたいな(笑)」
割り切った思考のおかげもあって、良くないフィーリングを持ち越すことなく朝のティオフを迎えることができた。2番、3番(パー3)とピンに絡めて2連続バーディ。「最初のチャンスで獲れなかったら、しんどいゴルフになっていた。しっかり獲っていけたのは良かった」と勢いに乗った。
トッププレーヤーたちを苦しめた強風について「嫌いじゃないです(笑)。大変ですけど」。グリーン上では何度も仕切り直すなど影響を感じさせたが、ショットに関しては歓迎ムード。「風を読みながら、そこに打ち出していくプレーがすごく好きなので。風がちょっとでもあってくれた方が楽しみながらできるなってイメージがある」とあっさり言ってのける。
フェアウェイを外したのは1ホールだけ。パーオン率も72.22%(13/18)と高水準をキープした。改めて厳しいコンディションでも好スコアを出せた要因を問われ、少し考えてから微笑んだ。「なんですかね…風が嫌いじゃないからですかね。たまたまでもあると思いますけど」。フルフィールドとして行われるシーズン最初の試合には、昨年末の最終予選会(Qシリーズ)を突破した選手13人が参戦。古江はチェ・ヘジン(韓国)と並んでルーキー最上位で最終日を迎える。(フロリダ州ボカラトン/亀山泰宏)