「64」で2位 畑岡奈紗「納得のいく内容」
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 最終日(21日)◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6556yd(パー72)
通算14アンダーで並んでスタートした最終組。グリーン上でコ・ジンヨン(韓国)が次々に長いバーディパットをねじ込んだ。東京五輪覇者のネリー・コルダがスコアを伸ばせない中、日本のエース畑岡奈紗がしぶとく食らいついた。
バーディ発進したコ・ジンヨンに対し、2番でピンにピタリとつけてバーディを奪い返した。3番でともに伸ばして16アンダーで並走。直後の4番でリードを許した畑岡は6番(パー5)でボギーをたたき、ここで伸ばしたコ・ジンヨンに3打差と広げられた。
逃げる元世界ランキング1位を追った後半も果敢に攻めた。10、11番といずれもピンに絡めて連続バーディとして2打差に縮めた。その後、ともに1つずつ伸ばして、2打差のまま最終18番へ。
畑岡は8Iでの2打目をピン右3m強につけるショットでギャラリーを沸かせた。ロングパットを難なくカップに寄せたコ・ジンヨンのウィニングパットを残す中、ジャストタッチでバーディ締め。最後に右拳を握った。トップには追いつけなかったが、「64」の大健闘。その差はわずか1打だった。
「きょうは結果として負けてしまいましたけど、自分の納得のいく内容だったと思います」。中継局WOWOWのインタビューで満足げな表情を見せた畑岡。「お互いグリーン上で長いのを入れ合ってという感じでしたけど、唯一6番のパー5のボギーが悔やまれます」とこの日のプレーを振り返った。
1987年の岡本綾子以来の日本人賞金女王には届かなかったが、大会を通じて「3日目、4日目に関しては本当にやっと自分らしいプレーをして終わることができたかなと思います」と手応えを口にし、「この最終戦にふさわしい戦いだったんじゃないかなと思います。最終組でLPGAを引っ張っている2人と回ることができたのは、すごく自分の財産にもなる」と話した。