2021年 ショップライトLPGA

ママ初の米ツアーで決勝進出 横峯さくら『あしたこそ頑張るよ』

2021/10/03 12:04
横峯さくらはガッツポーズを繰り返した

◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシックby Acer 2日目(2日)◇シービュー・ア・ドルチェホテル (ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)

2月の第1子出産後、初めて米女子ツアーに出場した横峯さくらが決勝ラウンドに進んだ。1アンダー51位から5バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「70」で回り、通算2アンダーの45位。しびれる後半アウトのプレーで何度もこぶしを握った。

カットラインとのせめぎ合いをして迎えた4番、2打目は左サイドのラフから残り85yd。フォローの風が吹く中、砲台グリーンの手前側に立つ難解なピンに対し、横峯は花道でバウンドさせてグリーンをキャッチ。6mを沈めて3番(パー5)から連続バーディを決めた。続く5番でも手前から再び6mを流し込んで、ガッツポーズ。3連続に思わず力が入った。

4番でバーディパットを決めた横峯さくら

1Wショットを左のブッシュに突っ込んだ6番も、クラブを 2回替えて3段グリーンを手前から伝わせて奥のピンに寄せ、2パットパー。「(2打目が)打てるところにあったのでトライした。ピンまでは120yd。『100点だったら、あそこだろうな』というところに打てた」とピンチを脱して最終日への道筋をはっきりさせた。

5月に国内ツアーに復帰して5試合に出場。「私自身、スイングが固まったのがここ最近。試合勘があまりない状態だったが、ちょっとずつ良くなってここに入れた」と、渡米したてでも主戦場でのプレーに違和感はなかった。

米ツアー復帰戦で横峯さくらは予選を通過した

むしろ、もっと上位にも行けたはず、という思いがある。ティショットでグリーンを外し、ダブルボギーにした前半15番(パー3)のミスが頭から離れない。「9Wで打とうと思ったのを、7Wでダボを打ってしまった。“素ダボ”を打つ頭の悪さ…。ホントにバカだなと思いながら。もっとスマートにゴルフができればスコアメークできると思う」

試合前に設定した最低限の目標をクリアしても満足はない。コロナ禍で日本の親類に預けている愛息に「とりあえず予選通過できた。『あしたこそ頑張るよ』と伝えられたら」と誓った。(ニュージャージー州ギャロウェイ/桂川洋一)

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