2021年 ピュアシルク選手権

渋野日向子は前日から10打落とす「日替わりだな…ってつらくなった」

2021/05/24 09:51
チャンスがあっただけに…悔しい最終日となった

◇米国女子◇ピュアシルク選手権 最終日(23日)◇キングスミルリゾート(バージニア州)◇6445yd(パー71)

スタートホールの1番から異変は起きた。「引っ掛けた」という2m半のパーパットを外してボギーとすると、「そこからは引っ掛け地獄。(それが怖くて)プッシュもするし、最後もプッシュしまくって腹が立つ」と3パットは4度を数え、3バーディ、6ボギーの「74」。前日から10打落として、通算1アンダー31位で終えた。

「悔しい以外の言葉が見つからない」という渋野だが、ショットの良さが、グリーン上での苦戦をより一層引き立てた。フェアウェイキープは13/14(3R:12/14)、パーオンは15/18(3R:14/18)とそれぞれ前日を上回ったが、パット数だけ「25」から「36」へと大幅ダウン。6番、17番ではバーディチャンスから3パットのボギーとするなど、「昨日より10打、ほぼパターでやったといっても過言ではないくらい」と落胆した。

イラッとすることも…。

異変の原因はなんなのか?渋野は上位争いや最終日のプレッシャーを否定する。「そういう感じではないですね。完全に、もう、ただへたくそなだけ」と現実を正面から受け止める。「ほんと日替わりだな…ってつらくなった」。顔で笑って、心で泣いた。

「昨日の7アンダーなんてなかったことになっちゃうくらいの内容。最終日にどれだけ良い位置にいて、良いところで終われるかが大事なので、今日のプレーが実力だなって受け止めるのも、大事だなって感じました」と、悔しさはしっかり心に刻みつけた。

ショットは良かっただけに残念

それでも、ショットの精度は最終日に向けて着実に上がっていた。14番では左足下がりのフェアウェイから70yd弱をピンそばにつけ、17番(パー3)もフォローを計算して、ピンまで160ydを7Iで狙い通りピンハイへと運ぶなど、「流れが悪くても良いショットは打てていた」と、ライと風に、自身のスイングイメージもマッチしていた。1Wの安定感も抜群で、決して全てが下降曲線を描いているわけではない。

次週は出場しないが、2週間後には前回大会で優勝争いを繰り広げた「全米女子オープン」が待っている。取材対応を終えると、すぐにパッティンググリーンで球を転がし、ストロークの確認に勤しんだ。(バージニア州ウィリアムズバーグ/今岡涼太)

15番のバーディに安どの笑顔
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