フェアウェイキープ85%でも…畑岡奈紗「納得いくショットはひとつもない」
2021/04/04 15:30
◇米国女子メジャー◇ANAインスピレーション 3日目(3日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)
朝のドライビングレンジでは、1時間もしないうちにスタートするとは思えない光景があった。右の股関節にチューブを巻いて後ろから引っ張ってもらい、素振りを繰り返す。弾道計測器やスマートフォンで撮影したスイング動画でチェックも重ねた。調整の域を超えた、畑岡奈紗の練習だった。
2番(パー5)では左のカート道で跳ねた1Wショットが、わずかに白杭の向こう側へ落ちる不運。フェアウェイキープ率は85.71%と高い水準にあったが、「結果的にフェアウェイに行ってるんですけど、逆球が出たりして、思い描いた弾道では打てていない」と首を振る。フェアウェイからチャンスにつけきれないアイアンを含め「納得いくショットはひとつもなかったですね」と言った。
開幕から続くスイングの悩みの出発点は、ここ2年ほど感じていた「トップの長さが出すぎて、体が回りすぎている」という課題へのアプローチ。より高いレベルの安定感を求めて悪癖にメスを入れようとしたが、「逆にばらついちゃっている。体の後ろからクラブが下りてきて、それがスイング中に自分で分かるときはインパクトで合わせて反応しちゃったりする。原因は分かっているんですけど、直すのが難しい」ともどかしさが募る
「歯がゆい」と表現する現状打破に向けた試行錯誤は、通算2オーバー61位で臨む最終日も続く。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)