2021年 ANAインスピレーション

米国転戦は悔しいスタート 渋野日向子「アプローチがダメダメ」

2021/04/03 11:57
ショットには手応えを得た2日間だった

◇米国女子メジャー◇ANAインスピレーション 2日目(2日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)

最終18番(パー5)、渋野日向子が望みを託した長いバーディパットがカップを通り過ぎた。2バーディ、4ボギーの「74」で通算2オーバー。カットラインに1打及ばず、米国本土のメジャーでは4試合目で初の予選落ち。「メッチャ悔しい」と素直な気持ちを言葉にした。

フェアウェイキープに失敗したのは前日に続いて2ホールだけ。安定感を維持したティショットの一方、パーオンは9ホールにとどまった。「(ショットの状態自体は)ホントに良かったと思うんですけど、落としどころとか、スピン量の少なさとかでグリーンを出てしまう」。午後組で硬さを増していったグリーンにことごとくはじかれた。

「いまの私じゃ無理」

グリーン周りで苦戦を強いられた

負担がかかったショートゲームはグリーン周りのラフに苦戦。2連続ボギーをたたいた8番(パー3)は、ティショットが左奥に切られたピンのさらに奥までこぼれた。「奥も(寄せは)そんなに難しくないから大丈夫と話していて、行ってしまったのは想定内。あそこからのアプローチがダメダメだった。(グリーン周りは)いまの私の技量じゃ無理。日本にはない芝の長さだし、米国でやっていないと難しい」

入念なコースチェックで組み上げたマネジメントにも、さらに引き出しを増やす必要性を感じたという。「奥じゃなく、手前のエッジからアプローチを残してパーを獲りやすいところに置くとか、スピン量が少ないなりの攻め方をちゃんと勉強したい」。タフなコースだからこそ向き合える課題を直視した。

「下手くそなので練習する」

日本での2021年初戦から5連戦。新たなスイングが試合を経るごとになじんできている手応えはある。「ショットの感じは一番良かった。自分でも納得のいくショットが多かったし、ドライバーもすごく振れていた」とプラス材料にも目を向けた。

ゴルフと向き合う時間は、いくらあっても足りない。「メッチャ練習しないと。下手くそは練習します!」と気合を入れ、練習場に直行。次戦は「人生初」というハワイ州に飛び、14日(水)開幕の「ロッテ選手権」に臨む。6月末まで続く予定の長期海外転戦は始まったばかりだ。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)

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