2021年 キア・クラシック

“ママ”初戦は予選落ちもミッシェル・ウィ「人生って素晴らしい」

2021/03/27 14:06
カットラインに遠く及ばなかったが、充実感にあふれたミッシェル・ウィ

◇米国女子◇キア・クラシック 2日目(26日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)

昨年6月に第一子となる長女を出産してから初めての試合に臨んだミッシェル・ウィは通算11オーバー136位で予選落ちとなった。

手首のけがに苦しめられていた2019年「KPMG全米女子プロ選手権」以来となるトーナメント。「2日間とも救急カートがついてきてくれていたけど、それを使わずに済んで良かったわ」と笑わせた。ラウンド後には理学療法で入念にケアしている手首の状態に問題がないことを喜んだ。

雨も降る中のプレーとなった初日は「81」をたたいただけに、この日の2バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「74」でもちょっとした充実感がにじむ。

「(ブランクで)さびついているし、きのうのコンディションでは大変だった。きょうの方が安定していた。もちろん、まだ自分が望んでいるレベルには達していないけど、多くの進歩を見られたことが一番の収穫。毎日7ストロークずつでも前進できるなら、それに越したことはない」と言った。

前日には出産前との違いを問われて「100%」と返答。「ラウンドが終わったら1時間はパッティンググリーンにいるのが日課だったけど、いまはホテルに戻って(長女のために)バスタイムに充てなくちゃ。優先順位が変わったの」とほほ笑む。

「私はここで再びプレーしていて、かわいい娘がいる。人生って素晴らしい」。次週のメジャー「ANAインスピレーション」(4月1日~/カリフォルニア州ミッションヒルズGC)にも出場。新たな価値観のもとでキャリアを築いていく。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)

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